河内長野市12月市議会が12月2日から20日までの日程で開かれました。
日本共産党議員団の質問と活動内容などをお知らせします。
やっぱり追求できるのは日本共産党
市長は管理監督・任命責任認めるも組織的な問題認めず … 2.6億円横領事件
12月議会で日本共産党は異常な組織をつくってきた最高責任者は誰かと、市長の責任を追及しました。その中で市長は初めて自らの管理監督・任命責任を認めました。質疑の中では「しかるべき時に、責任を取る」としていましたが、結果として市議会最終日に当局から、市長・副市長・教育長の給与減額30%6か月を提出してきました。
日本共産党の追及により、市長は自らの責任を認めましたが、組織的な責任については極めて不十分(「第4報」参照)です。日本共産党は、引きつづき原因を正し、まっとうな市役所になるよう全力でがんばります。
日本共産党は「百条委員会」を提案
当局に助け船出す共産党以外の議員
市議会最終日に日本共産党以外の議員が事件の責任を取るための議員報酬の削減案を提出してきました。
質疑の中で公明党議員は「議会は行政の一翼を担っている」などと議会は行政と一体の立場であることを表明。
日本共産党は「市民の代表として当局と対峙すべき立場にある議員が、市長と肩を並べて反省するのは、事件の幕引きをねらうもので、市民に議員としての責任を果たすことにならない」と反対しました。
日本共産党は、特別委員会の中で、まだ真相が明らかになっていない点がいくつもあることから、真相を解明するため、百条調査権を特別委員会に委任する議案を提出しました。しかし日本共産党以外のオール与党は、質問もせず、討論もせず、黙って反対をしました。まさに言論の府に身を置く議員としての資質が問われるものです。
4月から 子供の医療費助成6年生まで
学童保育は5年生まで受け入れ
子ども医療費助成制度は、少しづつ前進してきました。この12月議会には、9月議会に5300筆余りで出された請願署名に沿って小学3年までだった通院助成が6年年生まで延長されました。
みなさんの請願署名が大きな力となりました。
また、日本共産党の質問に対して、学童保育の学年延長について、2014年の4月から5年生まで実施すると答えました。
生活保護費横領事件
個人責任だけでなく市長の責任は重大! ・・・ かどの雄一議員が質問
<質問>
事件の原因は経理と電算システム・ケースワーカーを兼務したこと、チェック体制が機能していなかったことです。この異常な組織になった原因は?
<市の答弁>
経理と電算システムの兼務という強大な権限を与えたことが不正につながった。指摘のとおり、チェック体制が機能していなかった。
<質問>
生活保護行政は憲法に基づくもので、ケースワーカーなど人件費は普通交付税に含まれている。ケースワーカー増員要求に応えないのは憲法を「ないがしろ」にすることではないのか。
<市の答弁>
憲法25条に基づき、生活保護関係の交付税算定基準需要額は約9億円です。ケースワーカーは配置基準を満たしていた。
<質問>
市長は管理・監督責任はもちろん任命責任も認めるのか。市長自身の責任の取り方を早く決めよ。
<市の答弁>
任命の最高責任は市長にあるが、組織としては人事課にも責任はある。責任の取り方はしかるべき時期に決める。
<質問>
今や河内長野市はまっとうな市政ではない。特に市長と職員との信頼関係が損なわれているではないか。市長自身が変わらなければならない。
<市の答弁>
市として私も大改革が必要と思う。平成26年度4月から組織改革をする。
公園の整備を早急に! ・・・ かどの雄一議員が質問
<質問>
柳風台第三公園をはじめ市内の公園は石ころがむき出しになっている。危険であり早急に改善せよ。
<市の答弁>
都市公園は広場表土の流出等により石ころが露出している。柳風台第三公園はじめこれらの改善は現地調査の上、表土の補充と滑らかに整備する補修作業を公園緑化協会において早急に実施します。
なお、柳風台第三公園は早速整備されました。
柳風台第三公園
市町の埋め立て工事はいつ再開されるのか ・・・ かどの雄一議員が質問
<質問>
現在市町の埋め立て工事(市町プロジェクト)がストップしている。業者は申請時から問題が多かったのではないか。工事の再開はいつか。
この件で河内長野市が訴訟になっている。訴訟はどのような内容か。
<市の答弁>
土砂の排出事業者側が、市町への搬入を停止したことにより埋め立てがストップしている。再開時期は未定です。
訴訟内容は、市外の不動産業者外2名が、市町の特定事業に係る変更許可を取り消せとの請求を、大阪地方裁判所に提起しました。
市町の埋め立て地
子ども医療費助成
小3から小6へ延長 中3までは「視野に入れる」 ・・・ にわ実議員が質問
<質問>
9月市議会で新日本婦人の会から出された請願どおり、来年4月から通院助成が小学3年から6年まで延長されるが請願書には中学3年までとなっている。至急検討するべきでは。
<市の答弁>
引き続き視野に入れ、財政も考えながら充実に努めます。
にわ議員は、国や府に対し公費助成を求めながら早急に拡充するよう要望しました。
「南花台公民館は廃止」は許されない! ・・・ にわ実議員が質問
<質問>
元南花台西小学校跡地に関して現在の「公民館を残して」が住民の願いであり残すべきでないか。
<市の答弁>
西小跡地は公民館機能を有する地域コミュニティ・生涯学習拠点とする。現在の公民館は存続は困難です。
にわ議員は、公民館をなくす事は許されない事。今の場所で公民館を絶対なくさないで欲しいと要望しました。
高齢者緊急通報システムを改善せよ! ・・・ にわ実議員が質問
<質問>
今の通報システムは、デジタルや光回線では使えません。対応する機種に替えるべきでないか。
<市の答弁>
導入している市を参考にして研究/調査します。 にわ議員は、現在のシステムを改善はもとより携帯端末型の通報システムも取り入れ、いずれか市民が選択でき自己負担額も少なくなるよう要望しました。
旭ヶ丘住宅も路線バスのフリー乗降区間に! ・・・ にわ実議員が質問
<質問>
荘園町や南青葉台で実施しているフリー乗降制度はバス停でない所でも乗降できる制度です。
現在、自治会から要望の出ている旭ヶ丘住宅区域にも適用すべきでは。
<市の答弁>
地域公共交通会議にて可能かどうか検討し、関係者と協議します。
災害時要援護者支援の進捗状況は ・・・ 宮本さとし議員が質問
<質問>
2年前より始まった災害時要援護者支援の登録申請の進捗状況と課題は。また、災害対策基本法が今年の6月に一部改正されたが各団体に及ぼす影響は。
<市の答弁>
11月末の登録申請者数は1114人。対象となる方は最大で1万5千人程度、必ずしも進んでいない。申請書が提出されても支援者が決まっていないケースがあるのが現状。また改正により避難行動支援者として市町村が名簿を作成することが義務化された。更に災害発生時には本人の同意の有無にかかわらず避難支援など関係者に名簿が提供できる。地域で支援いただける皆さんに大きな変化は無いが内容の周知に努める。
宮本議員は、地域で先進的にがんばってくれている方々を更に支援するとともに地域間の差もできるだけ縮めるよう努めよと迫りました。
「経営の視点」より「福祉の視点」を ・・・ 宮本さとし議員が質問
<質問>
河内長野市第5次総合計画の策定で示された「行政経営の視点」とはどういった内容を示すのか。
<市の答弁>
限られた資源を有効に活用し市民サービスを向上させるといった経営の視点にたつこと。予算との連動性を強め、財政収支を踏まえた実効性のある計画にしていく。
宮本議員は、無駄をなくすことは当然だが横領事件にも通じる(利益を求める)経営の視点より福祉の心を持ち市民に寄り添う視点を取りもどすことが必要ではないかと訴えました。
多機能トイレの整備促進を ・・・ 宮本さとし議員が質問
<質問>
駅舎含め公共施設へのオストメイト対応はじめ、多機能トイレの整備促進を。また、外部団体の協力も得ながらトイレマップの整備で市内外にさらに情報発信を。
<市の答弁>
不特定多数の市民が利用する公共施設などにおいて多目的トイレなどの整備をすすめていく。トイレマップの充実更新など見直していきたい。
保育士の削減計画は許されない ・・・ だばなか大介議員が質問
河内長野市は1歳児の保育士配置を現在の子ども4人に対し保育士1人を、5人に対して1人に削減しようとしています。
質疑の中で保育士配置の削減をすれば、保育環境は、良くなるのか悪くなるのか?と繰り返し質問しましたが、市は「適正配置」などと繰り返し、決して「悪くなる」とは言いませんでした。
質問にすらまともに答えない、本当に情けない市の姿勢です。保育士削減は許されません。
赤峰トンネル西側出口〜千代田短大
東側に歩道の設置を ・・・ だばなか大介議員が質問
赤峰トンネルが開通し大変喜ばれています。
しかし、赤峰トンネル西側出口〜千代田短大下間の東側に歩道がなく、設置を求める声が上がっています。
市からは、「必要性を認識しているので用地買収が整い次第、歩道の設置工事にかかりたい」と方針としては良い答弁でしたが、「用地買収」は困難です。
トンネルをつくった際に、最終的に、土地収用法により取得した(強制収用)土地と同じ地権者が所有している土地です。
市は用地買収については「現在、大阪府を通じて地権者に回収の可能性を確認したところ、当面の間は無理である」と回答。
だばなか議員は、「難しい土地であることは認識しているが、市が歩道をつくるのだから、大阪府任せではなくて、市が地権者さんに『土地を分けてほしい』との話をしに行かなければ話が進まない」と追及。
市は、「府と一緒に話し合いをする場づくりをお願いする」と答弁しました。
学童保育の充実を ・・・ だばなか大介議員が質問
<質問>
学年延長を進めよ。
<市の答弁>
2014年4月から5年生まで試行する。
<質問>
時間延長について。現在休日の開始時間は8時30分。平日、子供たちは8時に学校に着くように登校している。休日、親の就労で、いつもの時間にしか登校できない子供はどうしているのか。
<市の答弁>
校門の前で待っている。保護者の声は認識している。とりあえず今は学年延長を進めたい。
<質問>
終わりの時間は、現在は18時。富田林も大阪狭山も19時まで。どう考えているのか。
<市の答弁>
課題であるという認識は持っている。国の動きをみながら、考えたい。
だばなか議員は、「市としてどうするのか、子供は校門の前で待っている。保護者は大変な苦労をして、必死で迎えに行く時間をつくっている。市は実態を軽視している。国の動きと並行して、解決すべき。一日も早く、次の審議会に諮るべき」と訴えました。
開発手続き条例は
住民の立場に立ったものに ・・・ たけとみ唱子議員が質問
<質問>
清見台住宅型有料老人ホーム建設について @何故住民と事業者間で問題が起きたか A今後新たな開発について事業者へどう指導するのか。
<市の答弁>
@開発事業において、市の開発手続き条例や都市計画法、建築基準法に沿って指導してきたが、現在訴訟中のため今後裁判所の判断を尊重していく。
A開発事業者が自治会代表者、周辺住民への説明を行ったことが確認できる書面を求める、条例手続きの周知が行われるよう事業者に厳しく指導していきたい。
たけとみ議員は、今回の問題は「開発手続き条例」の目的である「市民・事業者・市の相互理解と協力」は達成できなかった事。次、新たな開発があるときは条例の目的通りに説明や手続きが正しく行われているかを市が把握して事業者への指導を行って下さい。と訴えました。
障がい者へのインフルエンザ予防接種を ・・・ たけとみ唱子議員が質問
<質問>
インフルエンザの予防接種補助対象を障がい児者にも拡充を。
<市の答弁>
予防接種報に基づき、感染後の重症化になる危険性の高い高齢者が入院や死亡等を防ぐ事を目的に公費負担をしている。今後も各自の予防対策を促し現行通りの対象範囲で補助を行う。
たけとみ議員は、障がいが故に感染予防の難しさ、また基礎体力を付けることも大変だという実態から、感染すると重症化になる可能性があることも伝えました。経済的な支援も含め、子どもも障がい者も補助対象にして欲しいと訴えました。
旧高野街道の安全対策を ・・・ たけとみ唱子議員が質問
<質問>
旧高野街道(旧三日市交番〜三日市町付近)の安全対策を早急に。
<市の答弁>
運転者への一層の注意喚起を図るため警察とも協議し速度規制の道路標示更新や安全運転への啓発看板の設置等を実施していく。
日本共産党 個人質問
にわ 実 議員 12月11日(水) 10時半頃〜
- 子どもの医療費の助成制度、通院が小学3年生から6年生まで来年4月から延長される。
請願内容は、中学卒業まで。見通しは。- 緊急通報システムの普及状況は。条件に合わない市民が多い。改善すべきでは。携帯端末型の緊急通報システムを検討せよ。
- 住みよい安全安心の街づくり
(1)南花台西小学校跡地利用案で、公民館機能移転とある。公民館機能は残すべきでは。
(2)路線バスのフリー乗降、現在のフリー乗降区間は。また条件は。要望書が出ている住宅団地は。
宮本 さとし 議員 12月11日(水) 11時頃〜
- 災害時避難行動要支援者(要援護者)の登録申請について進捗状況は、また6月の法改正による影響は。
- 河内長野市第5次総合計画の策定にあたり、策定の視点に「行政経営の視点」とあるがどういった内容か。
- 駅舎含め公共施設へのオストメイト対応はじめ多目的トイレの整備の促進を。またトイレマップの整備で市内外に情報発信を。
たけとみ唱子 議員 12月12日(木) 11時〜
- 市の開発手続き条例は住民の立場にたったものに。
- インフルエンザ予防接種の補助対象を障がい児・者にも広げよ。
- 旧高野街道(旧三日市交番〜三日市町駅付近)の安全対策を早急に。
かどの 雄一 議員 12月12日(木) 14時頃〜
- 生活保護費横領事件について。
(1)原因は経理と電算システムの兼務、さらにはケースワーカーも受け持ったこと。そして不正を見逃したチェック体制です。この異常な組織になった原因はどこにあるのか。
(2)市民の怒りは管理体制など市長の責任を問うている。しかし、この間の市長の発言は市民の思いとかけ離れている。個々人の責任に転嫁しようとしているのではないか。
(3)今や河内長野市はまっとうな市政ではなく、組織として成り立っていないのではないか。その責任は誰にあるのか。
(4)人こそ城であり宝。行政改革による職員の削減でなく市民に寄り添う職員の増員こそ行うべきではないか。- 市町の埋め立て工事(市町プロジェクト)の件で河内長野市が訴えられている。訴訟の内容は。
- 柳風台第三公園をはじめ市内の公園は石ころがむき出しになっている。早急に改善せよ。
だばなか 大介 議員 12月12日(木) 15時頃〜
- 赤峰トンネル西側出口から千代田短大の下までの区間に歩道の設置を。
- 学童保育の学年延長と時間延長(終了時間と学校休日の開始時間)を。
- 保育環境を後退させる、保育士配置基準の削減計画は撤回すべき。