河内長野市3月市議会が3月1日から27日までの日程で開かれました。
小児夜間救急医療体制は南河内地域の病院や医師会の協力で1998年12月から週3日(月・水・金)実施され、その後拡充され週5日実施となっていました。(土・日・祝日が未対応でした)子どもの病気は曜日を選びません。
日本共産党市議団は悲しい出来事を繰り返したくないというお母さんたちの「毎日実施の体制を求める運動」を応援し、議会で取り上げたり請願の紹介議員になるなどし一緒に取り組んできました。この3月議会でも請願の紹介議員として議会で奮闘しましたが、日本共産党以外の全会派・議員が請願を拒否。否決してしまいました。
しかし、「一日も早く毎日の実施を」とのお母さんたちのねばり強い運動で、ついに市政を動かし、この4月1日から24時間365日完全実施を市が決断しました。
このほかに実現したおもなものはこちら
新年度予算は一般会計359億5千万円、国民健康保険特別会計77億5310万円、公共下水道特別会計52億2607万円、老人保健特別会計103億5987万円、三日市町駅前再開発特別会計21億2691万円、介護保険特別会計48億6374万円、水道事業会計43億8351万円などで総額707億円の予算が賛成多数で可決されました。
これは平成13年度予算と比較して、一般会計で9%減、特別会計で2.4%増、総額では3.7%減となっています。市税収入も前年度予算より2億3千万円減となっており、小泉改革の痛みの押しつけが市民にも及んでいることを表しています。こういった悪政のもとで、今こそ市民の生活を応援する予算にする必要があります。
日本共産党はバブル型のムダな公共事業や議員の海外視察など行財政のムダを削り、暮らし・福祉・教育をまもる予算に組み替えるため予算修正案を提出しがんばりましたが与党によって否決されました。
日本共産党が提出した予算修正書(与党により否決)
1 議員の海外視察を中止する。 △180万円 2 乳幼児医療費を小学校入学前まで無料にする。 4,725万円 3 ふるさと農道整備事業を凍結する。 △19,410万円 4 市道や生活道路を改修するための予算を前年度額確保する。 8,228.6万円 5 小中学校の備品購入費を減額せずせめて前年度分確保する。小学校の汚い・臭いトイレを改善する。 4,893.6万円 6 国民健康保険料の市民負担を軽減するため国民健康保険特別勘定への繰出金を増額する。 8,535万円
3月議会に、河内長野民主商工会婦人部と、新日本婦人の会河内長野支部が請願を提出しました。
各党派の態度は次のとおりです。
日本共産党 | 楠水会 (自民党) |
リベラル 河内長野 |
公明党 | |
業者婦人の健康・母性保護と地位向上の施策を求める請願 (民商婦人部) |
○ | 継続審議を主張し実質廃案 | 同左 | 同左 |
巡回バス(コミュニティバス)の早期実現(新婦人) | ○ | × | × | × |
子どもの医療費助成を早期に就学前まで(新婦人) | ○ | × | × | × |
小児夜間救急医療体制の土・日・祝日の早期実施(新婦人) | ○ | × | × | × |
だばなか光議員が質問。
「残土の山」問題について、サニータウン自治会の請願内容に沿って1月末に政治決着したことは評価できる。早期に学校排水路を整備好きだ。通学路の安全確保については現通学路を拡幅整備するか、防災対策と安全対策を行い、もとの通学路にするか検討すべきだ。
残土の山解消については事業者責任でやるのか、市が代執行して費用を事業者に請求するのか。自治会や関係者とも相談しながら検討すべきだ。
それに対し市は、学校排水は新ルートで早期に整備すると答えましたが、通学路と残土の山解消については明確な答弁はありませんでした。
これからも「残土の山」問題が早期に解決するよう全力でがんばります。
かどの雄一議員は、水道メーターの取り替えが一戸建ての場合は公費負担であるのに、マンションは住民負担となっており不公平であるので、公費負担で行うよう質問しました。
市は、料金負担の公平性の確保を図ることを基本とし総合的に検討すると答弁しました。
すべての水道メーターの取り替えが住民負担無しになるようこれからもがんばります。
保護者の方にとっては、学力低下、クラブ活動、塾通いと様々な不安を抱えている学校の週5日制が4月から始まります。宮本さとし議員は3月議会で市としての取り組み状況を聞きました。
市当局は、今の環境の中で子供達に「十分な学力」と「豊かな人間性の基盤」を作ることが必要と一般論に終始しましたが、各学校の主体的な取り組みを尊重しながら支援を強めていくと答弁しました。
本来の趣旨は、さらに学校と地域社会の生活そのものを暮らしやすく楽しいものに変えていくことだと考えます。この問題については今後も取り上げ、よりよい教育環境目指してがんばります。
市内の特別養護老人ホームの申し込みをし、順番を待っている方がたくさんおられます。宮本さとし議員は市民の声を紹介しながら待機者解消に向け、市として具体策を示すように求めました。
市は、待機者は昨年3月に159名だったが、今年1月には406名となっている(重複申し込みを含まず)。様々な要因を見極め、政策に反映していきたいと答弁しました。
宮本さとし議員は、市はまず状況を把握し、リアルな現状を認識するよう求めました。
最近、狂牛病問題に関連して食品、特に食肉に関してウソの表示が問題になっています。
にわ実議員は「市民からは何を信用して買い物をしたらよいのか不安の声が。市の対策は」と質問。
市は、府や国に食品表示法などの充実を要望すると答弁しました。
だばなか議員は3月議会で「原町狭山線の交通量が増え、貴望ヶ丘住宅内道路が大変混雑している。貴望ヶ丘入り口交差点や、あかしあ台入り口に右折レーンを設け、時差信号にするなどせよ」と要望しました。
市は、駅前線の歩道整備とあわせて、交差点の改良工事を行うと答弁しました。
だばなか議員は3月議会で、緑ヶ丘(小山田)から外環(上原町)へ通じる道路の開通はいつかと質問しました。
市は、用地買収中で平成17年度に完成予定と答えました。
南あきら議員は3月議会で、河内長野郵便局前の国道371号線は交通量が激しく、子どもや高齢者が横断できない。押しボタン式信号機の設置を図れと質問しました。
市は、西側に歩行者だまりがないので病院側に横断歩道を移設してでも信号機を付けられないか、現在警察と協議中であると答えました。
南あきら議員は3月議会で、国道310号線の諸越橋(河内長野駅東側)は老朽化してきている。大型車が通れば橋がきしんでいる。車両も増え、橋も狭くバスと普通車でも対抗できない。拡幅整備を図れと質問しました。
市は、諸越橋は昭和26年に架橋され、既に50年経過して古くなっている。大型車の通行は困難で、大阪府として耐震対策として調査する。その後方向付けを明らかにすると答えました。
南あきら議員は3月議会で、日東・大師町の歩道や市道の舗装は団地ができた当時のままのところが多く痛んでいるので改修をすすめよ。また、郵便局や希望の多いところに郵便ポストを設けよと質問しました。
市は、昭和40年代半ばに造成され30年以上経過している。今年度において車道舗装と歩道の切り下げを行う。緊急を要するところは市が直接整備工事すると答えました。
通学路の安全確保のため、府道河内長野かつらぎ線の中高向バス停交差点に早く信号機を付けてほしいと、高向小学校、PTA、高向町会、ガーデン自治会が2200名を超える署名とともに要望書が市と警察に出されました。
にわ実議員は、平成14年度中に設置せよと質問し、市は「遅くとも平成15年度中には設置できるだろう」と答弁しました。今年度中に設置されるよう、みなさんとご一緒にがんばります。
吉田礼子議員 副議長として議会改革
吉田礼子議員は2001年6月議会で、副議長に選出されました。9月議会より本会議や各委員会での議員の呼称を「くん」から「議員」へと変更するなど、議員改革の努力をしてきました。
みなさんとご一緒に要望実現
子供達の遊び場でもあり桜の花見も場所としても多くの市民に利用されている、寺ヶ池公園西側の弁天島広場のトイレが、新年度予算で水洗化されることに決まりました。
ここを利用する市民の方から「トイレが狭くて臭い。水洗便所にしてほしい」という声が多数寄せられていました。
だばなか光議員は市議会で取り上げ、寺ヶ池公園で汲み取り式トイレはここだけであり、早期に水洗化するよう要望してきたものです。
また、住民のみなさんとともに市に要望し、電話ボックス近くに「木のベンチ」が設置され、利用者から喜ばれています。
小山田北地区・ジバレー自治会前の道路の改修が実現することになりました。土砂崩壊場所の防災工事(実施済み)を始め、道路への土砂崩落を防ぐための工事と、駐車場横の路肩を改修するよう自治会から市に要望が出されており、だばなか議員も市に何度も交渉していました。このたび「土砂止め」の仮工事が行われることになりました。
新年度予算で「土砂止め」の本工事と駐車場横の路肩が改修されることになりました。
楠町東の南海高野線上にかかっている鉄橋と付近の道路が全面改修されます。
この橋は、楠町や松ヶ丘から国立病院などに行くのによく利用されています。しかし、橋の幅が大変狭く老朽化していて改善要望が出されていました。
かどの雄一議員はこの問題を繰り返し議会で取り上げ、改修を求めてきたものです。
平成14年度で測量・設計され、来年度以降に用地買収、工事にかかり、完成は平成17年の予定です。
南あきら議員は上田町のみなさんから要望の多い、カーブで危険な国道371号からえぼし形プールまでの市道の拡幅について、議会で取り上げてきました。
平成13年度において用地買収を行い富士住建所有の農地の買収ができ、池の部分の用地も地元と協議しているとのこと。
用地買収が成立すれば平成14年度は遺跡調査に入り、その後、拡幅工事に入ります。
以前より川見の辻交差点は、改装の路線バスが右折するときに商店のひさしに接触したりすることがありました。
にわ実議員は、住民とともに市に停止線を下げるよう申し入れており、このたび実施されました。今回、停止線を下げたことで接触は今後解消されると思われます。
上原町は、道が細く見通しの悪いカーブが多く、にわ実議員は地元の要望を市に伝えていました。今回特に危険な2ヶ所にカーブミラーが設置されました。
1.今、地方自治体が果たす役割と新年度予算について
未曾有の不況に小泉改革の「痛み」が追い打ちをかけて失業・倒産など市民のくらしと営業はかつて無く深刻な事態となっている。こんな時こそ「議員の海外視察」などムダを削り、福祉・医療・教育・くらしの施策を最優先に進め市民要求を実現するための予算を組むべきではないか。
2.住み続けたい街、河内長野へ
(1)最近、河内長野市の人口が減少し始めている。この理由はどこにあると考えているのか。
(2)市内巡回バスの実現、駅にエレベーター・エスカレーターの設置、歩道の改善を望む声が多い、実施せよ。
(3)福祉・医療・教育などを充実せよ。
・国民健康保険加入者すべてに保険証を交付し、保険料の軽減を
・介護保険料の減免制度を改善し、利用料の軽減を
・乳幼児医療費の無料化を羞悪学校入学前まで実施せよ
・30人学級の実現、千代田小学校のマンモス校解消を
・土曜日の開設・時間延長など、学童保育の充実を
3.入札制度の改善を
(1)入札参加資格のない零細業者に、市が発注する簡易な工事や修繕などを優先的に発注できるようにせよ。
(2)一般競争入札の機会を増やし競争性を高めよ。
4.マンションなどの水道子メーターの取り替えは公費負担に
一戸建て住宅の水道メーターの取り替えは公費負担であるのに、マンションなどは住民負担となっている。不公平を無くし公費負担で実施せよ。
5.青少年の要求である、スケートボード・BMX・バスケットボールなどができるスポーツパークの設置を
6.生産緑地地区の追加指定を認めよ
1.下里町「残土の山」解消について。
(1)学校排水の整備について今後の取り組みを聞く。
(2)通学路の安全確保についてサニータウン自治会と話し合いをもったのか。
2.原町狭山線の混雑解消策は。また、緑ヶ丘(小山田)から外環(上原町)への道路の開通時期はいつか。
1.安全・安心な道路を
(1)中高向バス停交差点に押しボタン信号を早急に設置せよ。
(2)上原西交差点の混雑解消を。
2.狂牛病問題などで肉の虚偽(ウソ)表示問題が次々と明らかになっている。市民の不安を取り除け。
1.全市域から通園する三日市幼稚園は、保護者が車で送迎し危険である。駐車場の確保や送迎バスの実施を。
2.安心・安全な街づくりを
(1)郵便局本局前に押しボタン式信号の設置を
(2)国道310号線諸越橋の改修を
(3)日東町・大師町の歩道の改修、郵便ポストの増設を
1.4月からの学校完全5日制を前に市としての取り組みを聞く。
2.特別養護老人ホームの待機者の解消に向けて市の方針を聞く。
3.難病対策や小児慢性特定疾患対策は、患者や家族が希望のもてる取り組みを。