下里町「残土の山」問題について


 市議会報告でもお知らせしていますが、下里町「残土の山」に問題ついて、ここでまとめています。

緑ヶ丘からの通学路 全面開通!
 <2008年2月24日より>

 19年間、違法に積まれた残土の崩落によって通行できなかった通学路が、2月24日から小学生も通れるようになりました。
 粘り強い住民運動の結果です。

2007年12月議会

緑ヶ丘からの通学路
 1日も早く小学生も再開を急げ
 ・・・ だばなか大介議員が質問

 小学生の通行が再開されないため、住民に大きな負担がかかっている。住民に負担や責任を押しつけないよう「教育委員会」の責任において3学期には再開せよ。

<市の答弁>
 1日も早い再開は教育委員会の願いでもある。努力する。

2007年9月議会

緑ヶ丘からの通学路
 1日も早く小学生も再開を
 ・・・ だばなか大介議員が質問

 下里残土の山の崩落により18年間封鎖されていた緑ヶ丘からの通学路が今年2月に再開されましたが、通学路にドラム缶が置かれ、再開は中学生だけになっています。市はドラム缶を置いた人たちに対し通行妨害物を撤去するよう8月29日大阪地方裁判所堺支部に仮処分を申し立てました。

 だばなか議員は、仮処分の結果が出たらすぐに小学生が通行できるよう、あらゆることを想定し準備をしておくよう質問しました。

 これに対し市は、努力すると答えました。

2007年6月議会

緑ヶ丘からの通学路の早期再開を ・・・ だばなか大介議員が質問

Q.住民は一日も早い小学生の再開を切実に望んでいる。
   仮処分をおこなって、通行の妨害しているドラム缶をどけよ。仮処分をいつやるのか。
A.市は、急いで取り組むと答弁。

Q.いつやるのかと聞いている。まだ相手方に手紙を出すのかと質問。
A.もう手紙は出さない。近く法的手段に着手すると答弁。

 これに対し だばなか議員は、あとは手続きだけなら、夏休中にせよ。一日も早くせよと迫りました。

2007年3月議会

緑ヶ丘からの通学路
 早急に小学生も通れるように
 ・・・ だばなか大介議員が質問

 下里残土の山崩落により、 年間閉鎖されていた通学路がこのたび再開されたが、周辺地権者が道路上にドラム缶を置き再開は中学生のみになっています。
 だばなか議員は、今もなお小学生は車の通る狭い道への遠回りを余儀なくされている。一日も早く再開せよと質問。

<市の答弁>
 市教育委員会は、法的手段も考えている。地権者には昨日(3月14日)撤去の要望書を送った。今後積極的に取り組むと答えました。
下里残土の山問題
18年ぶりに通学路が再開
 残土の山の崩落により、18年間にわたって閉鎖されていた通学路が2月13日に再開されました。開通式には50人近い住民・中学生と教育委員会が参加し、住民運動の勝利を喜びました。

 通学路再開は2001年に日本共産党が紹介議員となりサニータウン自治会から出されていた請願のなかで最後まで残っていた住民の悲願でした。

 しかし一方で埋立業者と一部地権者が通学路にドラム缶を置いたりフェンスを剥がすなどの妨害が行われました。このために再開した通学路を通れるのは中学生だけにとどまりました。今もなお小学生は車の通る危険な道への遠回りを余儀なくされています。

 日本共産党は未来をになう子ども達が一日も早く安全に通学できすこやかに成長できるよう、通学路完全再開に向け全力でがんばります。

開通式の日 通学路を歩く住民


通学路におかれたドラム缶

2006年12月議会

下里町残土の山問題で18年間も封鎖
 2月に通学路再開!
 ・・・ だばなか大介議員が質問

 下里残土の山問題で18年間にわたり通学路が封鎖されていましたが、12月議会でだばなか議員の「一日も早く再開せよ」との質問に対し市は2月に再開すると答えました。

長年にわたる住民運動の成果

 2001年にサニータウン自治会から、2万筆を越える署名をそえて、日本共産党の6人と佐生議員が紹介議員となり請願が出され、可決されました。これを受け市は、これま続けてきた業者いいなり・なれあいの市政を正し、2002年2月に180度方針を変えました。
 通学路再開は、サニータウンから出された請願の中で、最後まで残されていた課題でした。住民運動が市政を動かしてきた大きな成果です。18年間遠回りの通学を余儀なくされてきた子どもたちにとっても、たいへん喜ばしいことです。
 日本共産党は今後も「住民が主人公」の立場でみなさんと力を合わせ全力でがんばります。

2006年9月議会

下里町残土の山問題 ・・・ だばなか大介議員が質問
 ダンプ通行禁止の裁判について

 河内長野市は6月議会で可決されたダンプカーの通行禁止を求める本訴を8月 日大阪地方裁判所堺支部に行いました。これにより埋め立て業者の違法性が問われます。
 9月議会ではだばなか大介議員の質問により
◎6月以降に入ったダンプは5台
◎業者は未だに市に対して「ダンプを止める」と責任をもった約束はしていない
◎業者は警察で通行許可の更新をしている
◎フジ谷で行っている違法行為(市・土砂埋め立て規制条例違反)の是正は行っていない事がわかりました。
 だばなか大介議員はこれらを元に刑事告発を行えと質問しました。

<市の答弁>
 準備は進めているが、現在行っている通行禁止の本訴(民事)の動向見極めた上で考えたい。

 また、だばなか大介議員は、住民は通学路の1日も早い再開を望んでいる。年内に再開するよう取り組めと質問。

 それに対し市は、目標にしたいと答えました。

 通学路の再開を急げ

 住民は通学路の1日も早い再開を望んでいる。だばなか大介議員は、年内に再開するよう取り組めと質問。

 それに対し市は、目標にしたいと答えました。

2006年6月議会

下里町残土の山

 ダンプカー通行全面禁止を求める裁判提起の議案
  こんどは可決


中央が第1の山 右が日々大きくなる第2・第3の山

 下里町(天野小・西中の隣接地)残土の山への違法な土砂搬入が続き、子供の通学の安全と教育環境が著しく破壊されています。持ち込まれた土砂の量は2004年5月以降、大型ダンプカー1万4187台、7万8737立方m、高さは約50mにもなっています。
 河内長野市は違法な土砂搬入を全面停止させるために、昨年9月市議会にダンプカーの全面通行禁止を求める裁判提起の議案を提出しましたが、与党である自由市民8人、公明2人、その他1人が反対し否決されました。
 市会議員選挙後初の6月市議会で市は再度同じ議案を提出しました。今度は、選挙での日本共産党の主張が反映され、前回反対した公明、旧自由市民会派の一部が賛成に回り、賛成16人、反対3人で可決されました。
 日本共産党は、一日も早く違法な土砂搬入が停止され、教育環境と周辺住民の生活環境が守られるよう一貫してがんばっています。

 裁判と同時進行で刑事告発を ・・・ だばなか大介議員が質問

 日本共産党は裁判で残土の山の違法性をハッキリさせ「違法な土砂搬入」を完全に停止させることが大事だと考えていますが、子ども達の安全と教育環境を守るために一日も早くダンプカーを全面通行禁止させるために、裁判と同時進行で刑事告発を行うよう主張しています。

 これに対し市は、刑事告発の準備も進めると答えています。

<残土の山を解決する日本共産党の主張>

1、違法な土砂搬入は無条件でただちにストップする。
2、残土の山の安全対策を行い、サニータウンからの基本通学路を再開する。
3、その上で残土の山については関係者(業者と地権者)で協議し解決する。

 長年閉鎖されている
  サニータウンからの通学路を再開せよ
 ・・・ だばなか大介議員が質問

  業者が違法に積み上げた土砂が平成元年に崩落して以来、17年間も基本通学路が封鎖され、子どもたちは車の行き交う大変狭い道へ800mも遠回りして通学することを余儀なくされています。今の通学路はたった1mほどのグリーンベルトを一列になって歩かなければなりません。車が行き交うときにはフェンスに張り付き、時には溝にはまる子どももいると聞いています。まさに基本通学路の再開はサニータウン住民の悲願です。
 これまで市は再三にわたって「是正工事が終われば、安全確認し通学路を再開する」と答弁されています。
 今後、通学路再開に向けて教育委員会が責任を持って安全確認するよう質問しました。

<市教委の答弁>
 暫定的是正措置が終わったことを受け安全確認の分析をはじめ慎重に判断したい。

2006年3月議会

違法な土砂搬入ダンプを停止せよ



 「刑事告発」と
  「土砂搬入全面停止を求める本裁判」を
      早期に提起せよ

 3月13日の市議会で、だばなか議員は下里町残土問題を取り上げ質問しました。
 この中で、「森林法」と「市土砂埋立規制条例」違反の無法な土砂搬入をストップさせるために「刑事告発」と「土砂搬入全面停止を求める本裁判」を早期に提起するよう訴えました。

 これに対し市当局は、(1)刑事告発のための証拠資料を収集しており、弁護士とも協議し手続きを鋭意進める(2)仮処分決定に続き昨年9月市議会に本案訴訟の提起を行ったが市議会が可決せず残念に思っている。改めて早い時期に再度本案訴訟を提起したいと答えました。

 また、残土の山の安全対策を行いサニータウンからの基本通学路を再開するよう主張しました。市は大阪府が残土の山の是正工事を業者に指導しており、安全対策がされた後に学校と保護者が現場確認をした上で通学路際のフェンスの修復などの通学路整備を行うと答えました。

2005年12月議会

違法な土砂搬入ダンプを停止せよ
 残土の山の安全対策と、閉鎖された通学路の再開を

 児童の安全と住民の生活環境まもれ
  天野小・西中の通学路を通り 大型ダンプカー1万2045台

 下里残土の山に違法な土砂搬入が続いています。市土砂埋立規制条例と森林法に違反して、昨年6月から今年12月までの間に大型ダンプカー(10トン)で1万2045台(約7万立方メートル)が搬入されています。
 日本共産党のだばなか議員は、児童の通学の安全と住民の生活環境を守るため、違法な土砂搬入を一日も早く停止するよう訴えました。
 この中で、大阪府と当市の勧告・命令に従わない業者に対して市条例に基づき刑事告発するよう主張しました。
 また、大阪府の勧告に基づき崩壊した残土の山の安全対策を業者が行い、いま閉鎖されているサニータウンからの通学路を再開するよう質問しました。
 これに対し市当局は、「弁護士と相談して再度刑事告発する。」「業者が安全対策を行えば、市教委と協議の上、通学路を再開したい」と答えました。

 市は違法行為を繰り返す業者に協力せよと迫る
   自由市民・公明議員

  12月2日の「下里残土の山特別委員会」で、自由市民・公明の議員は、違法行為を繰り返している業者に「市は協力せよ」と迫りました。
 業者に対しては「ダンプカーの通行をただちに停止せよ」 とは一言も表明せず。

 ダンプカーの通行停止はあれこれ「条件」をつけるものではなく、違法な土砂搬入ですから無条件にただちにストップすべきものです。

 しかし市は毅然とした態度で「市の勧告、命令に従わない業者に協力はできない」と答えました。

 傍聴した市民からは、違法な土砂搬入を続け市職員に暴力をふるった業者をなぜ擁護するのか怒りの声が上がっていました。
 また、自由市民の議員が呼んだ参考人の清水谷地権者が「農地転用は夢のような話」「谷をうめるだけの農地転用は望んでいない」と発言。傍聴にきていた土砂搬入に反対する地元サニータウン住民から拍手が起こるような一幕も。

 土砂搬入ストップと違法行為の是正を
  その後に山の解消を

 日本共産党は、まず無条件に土砂搬入をストップし、違法行為を是正するのが最優先であり、その後に関係者の合意によって残土の山を解消するよう明確な方針を示して住民のみなさんとともにがんばっています。

2005年9月議会

下里町残土の山問題

下里残土の山ダンプ「通行禁止」提訴議案
 与党が反対し否決・公明党は賛否割れる

 1日の市議会本会議初日で、下里町残土の山へのダンプカーの通行を全面禁止するよう求めて提訴する議案を、自由市民と公明(2人)議員の反対で否決しました。(賛成10・反対11)
 市長提案の重要案件を市長与党が否決するという前代未聞の出来事に市役所内では驚きの声が上がっています。また、公明党は2議員が反対、1議員が賛成しバラバラな態度をとり不思議がられています。

違法な土砂搬入ダンプカー(1万369台)「通行禁止仮処分申立事件」裁判

通学時間帯ダンプ通行禁止決定 … 堺地裁、市の「申し立て」認める
  市は「全面通行禁止」求め、大阪高裁に「即時抗告」

 通学路のダンプ通行禁止を求めた裁判で、8月4日、堺地裁は、通学時間帯のダンプの通行の禁止の仮処分の決定を出しました。
 9月13日の市議会でだばなか議員は下里町「埋立問題」を取りあげ、「通行禁止仮処分」決定の評価と、市の今後の取り組みについてただしました。
 この中で市は、堺地裁決定は「事業者の主張は採用されず、市の主張に沿った判断が下り、児童・生徒の安全確保が実現でき、評価できる内容である」と答えました。しかし市は、通学時間帯だけでなく全面的な通行禁止を求め、8月11日、大阪高裁に「即時抗告」しました。
 裁判所の決定内容
<主文> 債権者が債務者に対し、本命令伝送の日から7日以内に金300万円の担保を立てることを条件として、債務者は、下記(1)及び(2)記載の時間帯に債務者の従業員又は債務者と取引関係にある第三者が運転する土砂等が積載された車幅1.6メートルを超える車両をして、下里町333番5、下里町365番及びそれらに隣接する里道の土地を通行させてはならない。
(1) 祝日を除く火曜日、水曜日及び金曜日の午前7時30分から午前8時30分までの間
    及び午後2時30分から午後4時30分までの間
(2) 祝日を除く月曜日及び木曜日の午前7時30分から午前8時30分までの間
    及び午後1時から午後4時30分までの間

子供の安全を願う市民の思いに背を向ける与党議員
 ダンプ「全面通行禁止」求める提訴議案
  自由市民・公明が反対し否決

 今回の裁判所の決定は「仮処分」であり、事業者がこの決定内容を不服として「保全異議の申し立て」の手続きの他に本訴訟を提起した場合、一定期間内に市が「本裁判」を提起しなければ仮処分内容は失効します。そこで市は、司法(裁判)の常道に基づいて9月1日「本訴」提起の議案を市議会に提出しましたが、自由市民・公明党(内1名は賛成)の議員が反対し「本訴」の議案を否決しました。(賛成10・反対11)
 与党議員のこの様な態度は「子供の通学の安全を守りたい」という市民の願いに背を向けるものであり、許されません。
 市長提出の重要議案を与党議員が否決するという異常事態に、市民の間では「与野党逆転であり、なぜ自由市民・公明議員は事業者に味方するのか?」と不思議がられています。

「刑事告発」し違法な土砂搬入を1日も早く停止し教育環境を守れ!
  住民とともに環境守ってがんばる 日本共産党

 だばなか議員は裁判において、ダンプカーの「全面通行禁止」を求めるとともに、同時進行で市「土砂埋立規制条例」 条の「停止命令」に基づく「刑事告発」を行い、1日も早く違法な土砂搬入を停止し、教育環境と周辺住民の生活環境を守るよう訴えました。
 これに対し市は、「近く測量業者を同行し、現地測量と土壌検査を行い、埋立規制条例に違反していれば再度『刑事告発』する」と答えました。

2005年6月議会

違法な土砂搬入をただちに中止し
 教育環境と周辺住民の生活環境を守れ

 昨年6月以降無許可で
  ダンプ9261台 5万1000立方mの土砂搬入


サニータウンから見た残土の山 (2005年7月8日撮影)

  3月議会に続いてだばなか議員は、天野小学校・西中学校・緑ヶ丘南町に隣接する残土の山への違法な土砂搬入を、1日も早く中止するよう、市当局の取り組みをただしました。
 これまで「土砂埋立規制条例」違反で市は昨年12月10日「搬入停止命令」を出し、大阪府も「森林法」違反で埋立行為を中止するよう6回も勧告しています。
 しかし事業者はいずれの命令・勧告も無視し、昨年6月末から今年6月14日までに大型ダンプカーで9261台、約5万1千立米の土砂を違法に搬入しています。残土の山の高さは220mになり、河内長野の「新山」と毎日放送テレビでも放送されました。

 まず土砂搬入ストップその後、残土の山の解消を

 教育環境と生活環境を守るため、サニータウン自治会が永年たたかっていますが、6月議会に広野自治会から、残土問題の「特別委員会」設置を求める請願が提出され「ダンプカーの通行により子供たちの健康や通学路の安全が脅かされており、現在は一刻の猶予も許されない」と訴えています。だばなか議員は、1日も早くダンプカーの通行をストップすべきだ。残土の山の解消については色々意見があり、どういう方法で解消するにせよ時間がかかる。今、大切なのはただちにダンプカーの通行を禁止し、天野小学校・西中学校の教育環境と周辺住民の生活環境を守るよう、市の取り組みをただしました。

 現地を実測し期限を決めて「刑事告発」せよ

 違法な土砂搬入をストップするするためには刑事告発しかない。現地を実測し、いつまでに刑事告発するか期日を決めてやるべきだ。

<市の答弁>
 市としては無許可の土砂搬入を完全に止めるため実行可能な方策を最優先し、次に災害防止策を図る必要があると考えている。土砂搬入の停止命令を出したが事業者は「停止命令の取消請求訴訟」までしている。
 今後は大阪府と連携しながら搬入中止を指導する。刑事告発については弁護士とも相談し再度告発する。

「残土の山の特別委員会設置」の請願採択

 6月議会に広野自治会から「下里残土の山の特別委員会設置を求める」請願が提出され、賛成多数で採択されました。
 請願趣旨は「今もダンプカーの通行により子どもたちの健康や通学路の安全が脅かされており、現状は一刻の猶予も許されません」と訴えています。日本共産党は、この趣旨が1日も早く実現されるよう特別委員会でも頑張ります。

2005年3月議会

違法な土砂搬入を完全中止し
 天野小・西中学校の教育環境を守れ

市条例違反の「刑事告発」と、ダンプカーの「通行禁止仮処分命令申し立て」結果は

 下里町(緑ヶ丘南町隣接)への違法な土砂搬入が続き、天野小・西中学校の教育環境と周辺住民の生活環境が著しく破壊されています。日本共産党は、残土搬入を完全に中止し教育環境を守るため、次の質問をしました。
1.「通行禁止仮処分命令申し立て」の裁判所の決定はどうか。
2.土砂埋立規制条例違反の「刑事告発」はどうなっているか。
3.森林法違反で大阪府は土砂埋立行為を中止するよう4回も勧告している。
  府・市が協力し、山の安全対策を行い通学路を再開せよ。
4.違法な土砂搬入行為を中止させる方策について、橋上市長の考えと決意について聞く。

 これに対し藤助役は、「通行禁止仮処分命令申し立て」は4月7日裁判が結審する。その結果を見て対処する『刑事告発』については証拠資料を整え、弁護士も選定しなおして告発する。市として府と協力して安全対策の命令を出す。通学路の再会には時間がかかる」と答えました。

条例に基づく罰則を市長は太田知事に要請を

 日本共産党は、再質問で、「条例に基づき罰則を科すべき。埋立業者が市・府の指導にも従わず、警察も裁判所もダメとなれば実力行使しかないのではないか」と市長を追及しました。
 これに対し市長は、法の難しさを痛感している。太田知事への嘆願書は出すと答えました。

これまでの手法による「農地の一時転用」の請願
  委員会で否決 → 本会議では採択

 今議会に、下里・天野地区から、これまでの手法による「清水谷農地一時転用に関する請願書」が提出されました。
 3月16日の委員会では否決されましたが、3月28日の本会議では賛成多数で採択されました。
 日本共産党市議団は平成13年9月市議会でサニータウン自治会から提出の「新たな残土の山が出来る恐れのある『農地一時転用』手法を見直す」請願が採択されこれに賛成しているため、これまでの態度と矛盾する今回の請願には反対しました。
 日本共産党は、まず違法な土砂搬入を中止し、安全対策を行い、元の通学路を再開し、その後に残土の山の解消について関係者で話し合い解決するよう提案しています。
自民・公明の与党議員
 残土の山問題で
 市長に「不信任」突きつける
 市は残土の問題について、市の指導に基づいて違法な土砂搬入をまずストップすることであり、残土の山の解消は埋立業者の責任であるとしています。平成14年度に「清水谷農地一時転用」については3つの条件をクリアできないとして、すでに方向転換しています。
 この「市の方針と正反対の請願」に与党議員が賛成したことは、「この問題に命をかける」と言っている橋上市長に対して政治的には「不信任」を突きつけることになるのではないかと市役所内でささやかれています。

2004年12月議会

緑ヶ丘南町近く(下里町)の残土の山
森林法違反で大阪府が警告3回 次は中止命令

河内長野市「埋立規制条例」違反で刑事告発
ダンプカー「通行禁止命令」の仮処分申請
 1日も早く土砂搬入をストップせよ
 12月15日の市議会で日本共産党のだばなか光議員は、9月議会に続き緑ヶ丘南町隣接(下里町)の残土の山の土砂搬入を完全にストップさせるよう取り上げました。
 残土処分業者は、大阪府・河内長野市の行政指導を無視して残土の搬入を続け、5月から 12月初めまでに 10トンダンプカーで5380台、約3万立米の土砂を搬入しています。
 市は「埋立規制条例」違反で11月10日河内長野警察に「刑事告発」しました。また、ダンプカーが天野小学校の敷地を許可なく通過しており、市は財産権の侵害により、「通行禁止命令」の仮処分を近く申請する予定です。
 大阪府も森林法違反で10月18日、11月19日、12月10日と、これまで3回、業者に警告してきましたが、府の指導に従わないため、近く「中止命令」を出すと言っています。
 だばなか議員は、府会議員と現地調査を行うとともに、府・市の行政指導を無視して条例違反の土砂搬入を続ける業者に対して「刑事告発」とダンプカーの進入路の「通行禁止」仮処分を行うよう重ねて要望しました。
 子どもの通学の安全確保と騒音・粉塵被害から住民の生活環境を守るため活動しているサニータウン・広野・旭ヶ丘自治会をはじめ、周辺住民のみなさんと力をあわせ、引き続き無法な土砂搬入を完全にストップさせるため頑張ります。
★森林法違反とは★

11月10日付け
朝日新聞での報道
 国の法律で森林の保全と災害防止などを義務づけている。監督処分権は大阪府知事にある。残土の山は勾配が急で35°以上あり、崩落の危険がある。排水も確保されていないなど森林法に違反している。
★「市埋立規制条例」違反とは★
 「河内長野市土砂埋め立て等による土壌汚染と災害を防止するための規制条例」第2条で埋立地の面積が500uかつ高さが1m以上の埋立は「特定事業」として市長の許可が必要。
 今回の下里町の埋立は許可を得ずに5月以降、大型ダンプカー5380台、約3万立米の土砂を搬入し、13,960uの面積に1m以上積み上げ、8月31日に市は条例違反と認定している。

日本共産党 黒田・和田府議、だばなか市議が調査
河内長野警察に申し入れ … 12月17日

橋上市長・サニータウン自治会と懇談
 12月1日、17日、黒田・和田府議と、だばなか光・にわ実市議、だばなか大介日本共産党市青年部長は、残土の山の現地調査を行い、閉鎖されている天野小・西中への通学路などを視察しました。
 調査に先立ち、橋上市長、藤助役と懇談し、市の取り組みなどを聞き意見交換しました。
 残土の山の調査の後、サニータウン自治会役員から埋立による被害の状況や住民の要望などを聞くとともに大阪府の取り組みなどについて懇談しました。

残土の山の頂上からサニータウンを望む

残土の山の頂上付近

市長と懇談

サニータウン自治会と懇談
府議…3トン規制の進入路、大型ダンプの通行禁止を
警察…府が「中止命令」出せば許可取り消しを検討する
 12月17日午後、黒田・和田府議、だばなか・にわ市議は、河内長野警察へ申し入れを行いました。
 この中で、黒田府議は残土の山への進入路は9月以降3トン以上の車両を規制しているが大型ダンプカーが1日60台も通行している。通学の安全を守るため通行禁止にすべきだと申し入れました。
 これに対し警察は、道路交通法上許可はやむをえないと答えました。
 和田府議は、大阪府が残土搬入の「中止命令」を出せば許可しないのかと迫りました。
 これに対し警察は、「府の中止命令があれば許可を出さない可能性はある。府・市の中止命令の内容を見て検討したい」と答えました。

2004年9月議会

緑ヶ丘南町近く(下里町)の残土の山
 無許可の土砂搬入を完全にストップさせよ

 平成12年10月以降、市の「埋め立て中止命令」(市埋立規制条例)によりストップしていた土砂搬入が、今年5月から無許可で突然に再開され、子ども達の通学の安全や騒音・粉塵被害などで大きな問題になっています。

 さる6月市議会でのだばなか議員の追及に市は「刑事告発する」と答弁していましたが、いまだに無法な土砂搬入が毎日続き、多い日には1日大型ダンプ120台が往来しており、住民の怒りは頂点に達しています。

 だばなか議員は9月市議会で、再度この問題を取り上げ、
1、6月市議会で市は「刑事告発する」と答えたがどうなっているのか。
2、広野・サニータウン自治会など13自治会とPTAが市役所や警察に1日も早い完全ストップを要望しているが、現状と今後の方針は。
3、3トン車以上の規制をした9月1日以降も1日に15台〜20台の大型ダンプカーが入っている。早く「刑事告発」して完全にストップさせよ。と、迫りました。

 これに対し市は、「刑事告発」するために現地調査したが事業者に拒否され航空写真を撮っており「埋立規制条例」違反の場合は「刑事告発」する。警察に申し入れ9月1日から重量規制しダンプカーの台数は減っていると、答えました。

 だばなか議員は、市の取り組みは生ぬるい。ダンプカーが進入している天野小、西中学校横の里道の一部は学校用地であり杭を打って阻止せよ。現地調査には弁護士を立ち会わせるなど現地調査の条件整備し、工事差し止めの仮処分申請を行うよう重ねて追及しました。

サニータウン(緑ヶ丘南町)から見た残土の山

環境の「後追い行政」を改めよ

 日野谷埋立裁判や緑ヶ丘隣接地の残土の山問題も、市の環境行政が要綱や条例通りに指導していれば防げた問題です。
 にわ議員は、土砂埋立規制条例の適用条件の改正や不法投棄防止条例などつくるべきと質問しました。

 これに対し市は、適用条件の改正は検討しているが不法投棄防止条例は考えていないと答弁。

 にわ議員は、市の環境行政全般について市民の声をよく聞き条例を守るよう徹底した指導を行うことが、今後「後追い行政」と言われない唯一の道だとただしました。
!? 信じられへん!!
市民に背中見せる議員発言に...

 下里町(緑ヶ丘南町近く)の土砂埋立問題が議論された9月15・16日の両日、市議会傍聴席は、「無許可の土砂搬入をストップしてほしい」という市民で満員になりました。

 自民党のある議員は、市民の声に背を向け、「事業者には道義的な問題はあるが、今、違法な事は何もしていない。悪者にするのはおかしい。ダンプカーが通るのも道路許可とって条例内の範囲でやっているのに、こんなことでは百年たっても解決しない」と、事業者の代弁者として発言しました。

 傍聴席の市民から「何やそれ!信じられへん!」と多数のブーイングが出ました。それもそのはず、この事業者はこれまで「埋立規制条例」に違反して多量の土砂を搬入し、市から「埋立中止命令」を受けるなど長年にわたって周辺住民に迷惑をかけてきました。

 市議会を傍聴したある市民は「ようやく市が業者とのくされ縁を断ち切って、ちゃんとした業務執行にとがんばってる時に、議員が業者の肩を持つ発言をするなんて信じられへん。どっち向いて仕事してるのやろ!」と怒っていました。

2004年6月議会

大型ダンプカー1日50〜80台
 無許可の土砂搬入をストップせよ


 天野小・西中学校の通学路の安全と
   周辺住民の生活環境を守れ

 6月市議会でだばなか議員は、緑ヶ丘南町に隣接する残土の山に新たな土砂が搬入されている問題について質問しました。
 最近、残土の山にブルドーザーが入っているが、新たな土砂の持ち込みはないのか。不法な土砂持ち込みには刑事告発をすべきだ。また、土砂搬入による土砂崩落の危険はないのか。西中学校横では新たな造成工事が行われており、天野小学校・西中学校の教育環境を守れ。
 事業者の「不二構装」とは裁判中でもあり、毅然と対処すべきだ。

 不法な土砂持ち込みは刑事告発を

 これに対し市当局は、新たな土砂搬入が行われており、刑事告発を含め厳しく対応すると答えました。しかし、市議会後も大型ダンプカーが1日に50〜80台も無許可で土砂搬入を行っており、通学路の安全と周辺住民の生活環境を守るため、早急に土砂搬入をストップさせるよう市に働きかけています。

 広野・サニータウン自治会が市に申し入れ
  「1日も早いダンプカーの進入停止」を要請

 7月15日広野自治会、7月22日サニータウン自治会から市に要望書が提出され、「1日も早くダンプカーの進入を停止し」「学校通学路の安全を確保すること」「学校周辺に外部からの土砂を搬入させないよう業者を厳しく指導する」よう自治会が要請しています。


2003年3月議会

天野小学校・西中学校 排水ルートを変更 ・・・ だばなか光議員が質問
   学校 → 緑ヶ丘 → 西除川へ

 天野小学校・西中学校の排水施設のルートが変更され、学校→緑ヶ丘→西除川で整備されることになりました。
 だばなか議員は、清水谷での地権者や緑ヶ丘処理場・遊水池から西除川までの排水路に関係する地権者などと協議し、今度はスムーズに事業が実現するよう要請しました。
 工事完成は来年3月の予定で、予算は3億8、500万円です。

2002年12月議会

天野小学校・西中学校の
  排水設備の早期整備を 
・・・ だばなか光議員が質問

 2002年6月議会に2億4千万円を予算計上し、広野・石川ルートで排水施設を整備する計画を進めてきましたが、地権者の協力が得られず暗礁に乗り上げています。
 だばなか議員は、整備計画が進まない原因は何か。市の取り組みの現状と今後の方針について質問しました。
 この中で、予算計上した6月市議会でだばなか議員は分水嶺を越えての放流は問題ないか。水利組合、水道局との協議は整っているかなどを指摘しましたが、市は「大丈夫」として取り組み、いま、暗礁に乗り上げている。
 広野・石川ルートがダメなら、新ルートを選定し、早期に整備して住民の不安と不信を解消するよう要請しました。
 これに対し市当局は、「新しいルートに計画を練り直し整備する」と答えました。。

2002年9月議会

緑ヶ丘南町に隣接する「残土の山」
 埋め立て業者が「行政処分取消」求め提訴

 緑ヶ丘南町に隣接する「残土の山」について、市が事業者に対し埋め立ての「許可取消処分」を行いましたが七月四日、埋め立て業者の「不二講装」が「行政処分の取り消しを求める訴訟」を起こしました。(第一回裁判は十一月七日午後一時予定)
 だばなか議員は、経過と市の対応をただすとともに、裁判中であっても違法状態が続き危険な「残土の山」の是正について業者を指導するよう求めました。

2002年6月議会

 だばなか光議員の個人質問

1.緑ヶ丘に隣接する「残土の山」問題について。
(1)第1の山、第2の山(フジ谷)解消について。
(2)通学路の安全確保について。
(3)学校排水の進捗状況について。

2002年3月議会

緑ヶ丘南町隣接の「残土の山」の早期解決を
    ・・・ 市は「山解消」について明確な答弁せず

 だばなか光議員が質問。
「残土の山」問題について、サニータウン自治会の請願内容に沿って1月末に政治決着したことは評価できる。早期に学校排水路を整備好きだ。通学路の安全確保については現通学路を拡幅整備するか、防災対策と安全対策を行い、もとの通学路にするか検討すべきだ。
 残土の山解消については事業者責任でやるのか、市が代執行して費用を事業者に請求するのか。自治会や関係者とも相談しながら検討すべきだ。
 それに対し市は、学校排水は新ルートで早期に整備すると答えましたが、通学路と残土の山解消については明確な答弁はありませんでした。
 これからも「残土の山」問題が早期に解決するよう全力でがんばります。

2001年12月議会

下里町「埋め立て問題」、市長が「1月決着」を表明
  「3つの条件」が整わない限り「農地の一時転用」は見直す方向

 河内長野市9月市議会で「残土の山」の請願が採択されたが、その後の市の取り組みについて質問しました。
 この中で市は、1.地権者の100%の同意 2.事業者の事業推進のための担保性 3.近隣地権者とのトラブル解消 の、3つの条件が整わない限り「農地の一時転用」の手法は見直す方向を示唆しました。

 「10月10日決着」の責任問題は答弁避ける

市が「10月10日までに決着する」とした責任問題については答弁はさけましたが、市長自身が「1月中に決着する」と答弁しました。

 通学路の安全確保・学校排水の適正化は1月以降決着

  「通学路の安全確保」と「学校排水の適正化は」については1月以降検討する事になります。
 今回の市長の決断を促したのは、著系活動などサニータウン自治会を中心とする多くの自治会のねばり強い運動の結果です。

 下里町 天野小学校西側のコンクリート片の山は放置するのか

 昨年9月頃から天野小学校プール横にコンクリート片が山積みされ、地域の住民からは、今度は産廃を搬入かと通報があり、にわ実議員が追求。
 市と府は、コンクリート片は「有価物」であるので産廃ではないが、小学校横に積み上げるのは道義的に問題があると答弁しました。
 また、にわ実議員は、当該土地は、以前、土砂搬入を中止させた隣接地であり、小学校のプールの横に積み上げるのは非常識で指導不足だと指摘。
 市は、厳重に見守ると答えました。

2001年9月議会

サニータウン自治会提出 (請願署名21,361名)
環境破壊の「残土の山」
 解消を求める請願を採択!

  残土問題「特別委員会」設置で請願人の意見陳述が実現(11月2日議会運営委員会)

 住民の声が市議会を動かす
   ・・・日本共産党6人が紹介議員になるなど尽力

 河内長野市9月市議会にサニータウン自治会(廣瀬義雄会長)から、下里町残土の山の解消を求める請願書が提出され審議されました。
 請願内容は
(1)残土の山に関する特別委員会を設置する。
(2)「農地の一時転用」手法を見直す。
(3)通学路の安全確保と学校排水の適正化。
(4)違法な埋め立て行為を続ける業者に厳正な対処を求める。
の4項目です。
 (1)の特別委員会設置については 月2日に委員会を開き、請願人の廣瀬会長を市議会に招致して審査することが全会一致で決まりました。
 市議会で請願人が意見を述べるのは始めてのことであり、住民の声が市議会を動かした成果として大きく評価されます。

 通学路の安全確保学校排水の適正化を早期に行う

請願項目(3)の天野小学校・西中学校への通学路の安全確保と、学校排水の適正化を残土の山の解消と区別して早期に行うことについては賛成多数で採択されました。

 「埋め立ての手法」を見直し
  違法な埋め立て行為を続ける業者に厳正な対処を

 請願項目(2)の新たな残土の山が出来る恐れのある「農地の一時転用」手法を見直すこと。
 (4)の違法な埋め立て行為を続ける業者に対し条例に基づき厳正な対処を求めることについても賛成多数で採択しました。
 日本共産党の6人の議員は請願の紹介議員になるなど請願採択のため尽力しました。

 「農地の一時転用」は10月10日までに決着
    ・・・だばなか議員の追及に市が答弁

 下里町残土の山の解消について、市は「農地の一時転用」による清水谷埋め立てによって解決するとしていますが、その時期についてはこれまで明確に出来ず「今しばらく待ってほしい」と答えてきました。
 だばなか議員は9月13日の本会議で「今しばらく」とはいつか、と厳しく追及。市は10月10日までに結論を出すと答えました。
 だばなか議員は約束の期日までに決着しない場合は市の責任を明確にするとともに今後の方策を示すよう求めました。

農地の一時転用とは

 農地法に基づき農地(水田・畑)を一時的に資材置き場や土砂置き場などに転用して使用すること。(面積4ヘクタール以上は農林水産大臣の許可が必要)
 下里町の通称「清水谷」(面積5.9ヘクタール)を残土で埋め立てれば、現在、耕作している水田が永久に水田として耕作できなくなるなどの問題点があります。

2001年6月議会

だばなか光議員の個人質問

1.下里町「残土の山」解消について
 (1)3月末日までに残土の山解消についての「一定の結論」を出すと答弁したが、どんな結論を出したのか。
 (2)サニータウン自治会の要望にどう応えるのか。
 (3)「残土の山」解消に目途が立たない現状では、天野小・西中への通学路の安全確保と学校排水路問題は、区別して独自に解決せよ。



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