2008年度の施策と

 予算編成に関する要望書

河内長野市長

   橋上 義孝 殿

2007年  12月 19日

日本共産党河内長野市議会議員団

角野 雄一 ・ 南    晃

吉田 礼子 ・ 丹羽  実

宮本  哲 ・ 駄場中大介

T.はじめに

 今年は、参議院選挙の結果に見られるように、国民の声や怒りが政治を動かし始めた年でした。児童扶養手当の減額が凍結。後期高齢者医療制度の一部凍結し、その結果70歳から74歳までの医療費の窓口負担の引き上げが一年見送り。さらには障害者自立支援法における低所得者の負担軽減。このような国民の怒りの広がりを前に、自民・公明与党は自分たちが決めた制度の矛盾や破綻を認めざるを得なくなってきました。
 しかしその一方で、政府は財政難を理由に消費税の増税を宣伝することに躍起になり、当市でも各公共施設の廃止、高齢者バス券の廃止など、市民に負担のさらなる押しつけを計画しています。
 また、千早赤阪村との合併問題でも、正しい情報を市民に提供し住民の意思で決めるという立場には立っていません。
 2008年度予算編成にあたり、日本共産党は「ふるさと農道」始めムダな公共事業や行政のムダを削り、すべての人が暮らしやすい街づくりを進めるよう要望します。

U.予算編成にあたっての基本姿勢について

貧困と格差を広げ地方を切り捨てる国政から
 市民のくらしを守り
 本気で子育て支援を

(1)福祉・教育予算を優先し 市民のくらしを応援

  1. 福祉・教育など市民の暮らしを守る施策は、「第2次財政健全化プログラム」における削減の対象にしない。
  2. 人口減に歯止めをかけるためにも子育て支援に力を入れ、「子育てしたい」街にする。
  3. 国民健康保険料、介護保険料・利用料など軽減制度を充実する。障害者福祉を充実しお金のあるなしでサービスの受容抑制が起こらないようにする。
  4. くらしに憲法をいかす。

(2)浪費型の公共事業を見直し行財政のムダを削り経費を節減

  1. バブル型の公共工事である「ふるさと農道」(総額108億円)は見直し、中止する。
  2. 水道・下水・電話・電気・ガスなどの道路掘削工事は、各部門と調整し同時期に行い舗装費を節約する。
  3. 市長・議長などの高級公用車を計画的に廃止する。
  4. コンサルタントをはじめ全ての委託業務を再検討し、経費の節減をはかる。
  5. 庁内の横の連携を密にし、ムダを無くす。若い職員の発想がまちづくりに生かされる組織づくりをすすめる。
  6. 議会の常任委員会などの視察の中止を検討する。

(3)財源確保について

  1. 公共工事の入札制度は常に改善する。高値落札の実態をなくし、随意契約は中身を吟味し慎重に判断する。
  2. 銀行や大阪府から借りている借金を低利に借り換え、繰り上げ償還によって公債費を圧縮する。
  3. 政府関係から借りている地方債についても、低利に借り換え、繰り上げ償還できるように要請する。
  4. 関西電力・NTTなどの道路占有料金を引き上げる。
  5. 一期毎に支払われている市長の高額退職金(2400万円)を見直す。


V.新年度の重点項目

  1. 子ども医療費助成を拡充し、無料で受けられる妊婦健診の回数を増やす(当面5回までの無料化)など子育て支援に力を入れる。
  2. 保育所の待機児をなくし、保育料の引き下げや民間保育所への補助金を増額する。
  3. 要望の高いミニバス・ワゴンタクシーの運行は、早く実現に向け試験的に運転も視野に入れ具体化する。
  4. 高すぎる国民健康保険料を抑制するため、一般会計から市独自の繰り入れを増やす。介護保険料の減免基準を緩和するなど負担軽減策を実施する。後期高齢者医療制度は国に対し中止を求める。
  5. 30人学級を早期に実現する。小中学校の全ての普通教室に扇風機の設置を急ぐ。通学路の安全対策など教育環境を整備する。
  6. 障害者に対し給食代など市独自の支援策を創設する。障害者自立支援法の撤回を国に求める。
  7. ムダな公共事業「ふるさと農道」は中止する。
  8. 下里町「残土の山」問題で毅然とした態度を継続する。土砂埋立規制条例を強化し、緑豊かな自然・生活環境守る。
  9. 第2次河内長野市財政健全化プログラム案に示されている、公共施設の閉鎖・統廃合・民営化は行わない。
  10. 「中小企業振興基本条例」を制定し、商工業の振興を積極的に行う。豊富な観光資源、歴史・文化・自然をいかしたまちづくりに取り組み農林業が続けられる都市をめざす。

      番外:住民無視の市町村合併は進めないこと


W.具体的な要望事項

(1)保健福祉部に関係するもの

<保育関係>

  1. 現行保育制度を維持する。
  2. 施設を拡充し待機児をなくす。高い保育料を軽減する。
  3. 民間保育園連絡協議会の要望にこたえ、私立保育所への補助金を増額し、保育内容の充実をはかり、公私の格差をなくす。
  4. 保育施策を充実させるために、保育士の配置基準の改善をはかる。また、栄養士や看護師の配置を正職員の増員で進めるとともに、給食調理員の雇用・労働条件の改善を行う。アレルギー対策など給食を充実する。
  5. 障害児に対する保育を充実させるため、障害児特別対策費を増やす。私立保育所が障害児を受け入れやすくするため補助金の増額をはかる。
  6. 障害児の保育所入所について、保護者の就労にかかわらず入所希望者を受け入れる。
  7. 天見保育所の小学校への移転を含め存続を検討する。保育時間など他の保育所並みに運営する。そのために必要な職員を確保する。
  8. 公立保育所の民営化はすすめない。
  9. 「認定子ども園」の設置は、認めない。

<老人福祉関係>

  1. 高すぎる介護保険料は誰もが支払い可能な保険料にする。
  2. 要介護認定者に税金の障害者控除ができるように認定書を発行する。
  3. 介護保険料の未納者・滞納者に対する保険給付の差し止めなどの制裁措置を行わない。
  4. 低所得者層の介護保険料の減免の充実、(預貯金は、大阪市並みにする。世帯収入限度額を引き上げる)利用料を軽減し、市民だれもが安心できる社会保障制度として充実する。
  5. 療養型施設や特養ホームの待機者をなくすため施設を拡充する。
  6. 市の在宅介護支援金(月1万円)を存続し、支給条件は元に戻す。
  7. 老人クラブの補助金を減額しない。1クラブ50名以下でも補助対象とする。
  8. シルバ−人材センタ−の仕事を確保するため市関係の仕事を増やす。市の補助金を増額する。
  9. 総合福祉センタ−(錦渓苑)への運営費補助金を増額し、地域福祉センタ−(あやたホール・くすのかホール)などへの送迎バスを運行する。福祉センターの風呂は有料化しない。
  10. 灰原池に予定されていた福祉センター建設をすすめ、引きつづき南部地域の計画も具体化する。
  11. 敬老優待パス券を存続し、支給は誕生月から行う。
  12. 敬老祝い金制度は存続する。
  13. 「敬老自治体宣言」を行い、高齢者がいきいきと暮らせる街づくりを進める。
  14. はり・きゅう・マッサージ施術費用の助成事業は存続する。
  15. 要望のある公園には高齢者が楽しみながら安全に健康づくり、体力づくりができる健康遊具(介護予防遊具)を整備する。

<障害者福祉関係>

  1. 「障害程度区分認定」や「支給決定」にあたっては、障害者の支援ニーズに合わせた適正な判定を行う。また、審査会で当事者の意見が反映されるよう委員の構成など配慮を行うとともに、必要に応じて直接意見表明の機会を持てるようにする。
  2. 「地域生活支援事業」(移動支援、日中一時支援など)は、利用者負担が増大し現在利用しにくくなっている。市独自の負担軽減策を実施する。
  3. 施設入所の障害児がガイドヘルパーを利用できるようにする。
  4. グループホームの家賃補助をする。
  5. 重度障害者医療助成制度の本人負担を軽減する。
  6. 重度障害者タクシー利用料助成は維持し、金剛タクシーも使えるようにする。またガソリン券も選択できるようにする。 
  7. 重度障害者の上下水道料金軽減措置を維持し、障害者手帳をもつすべての家庭に適応する。(現在、身体障害者手帳1級2級または療育手帳AとB1のみ軽減)
  8. 障害者基本法に規定される「障害者計画」の見直し、策定を行い、地域基盤整備、所得保障策、就労・雇用などの施策をふくめ、総合的な市町村計画を策定し、順次その実現に努める。

<健康推進関係>

  1. 医療費抑制のためにも保健事業で行っている基本健康診査や各種がん検診など無料化を存続する。
  2. 少子化対策の一環として、妊婦検診の補助を早急に5回まで実施する。不妊治療への補助を創設する。
  3. 中小零細業者のために、休日にも基本健康診査ができるようにするとともに、集団検診制度を創設する。
  4. 国民健康保険の人間ドック受診への助成金を増やす。
  5. フォレスト三日市内の健康支援センターは月極利用もプールとジムとに分け利用しやすくする。(プール3000円、ジム3000円)

<保険年金関係>

  1. 受診抑制につながる後期高齢者医療制度の導入は許さない。
  2. 国民健康保険料の値上げを抑制し、今まで通り減免制度を実施する。そのために一般会計からの新たな繰り入れ枠を創設する。
  3. 国民健康保険の資格証明書(窓口本人10割負担)は発行しない。支払いについては親切な行政指導を行うとともに差し押さえを実行しない。
  4. 国民健康保険料の滞納を理由に出産一時金や高額医療費助成金などの給付を制限したり相殺することをやめる。
  5. 国民健康保険の傷病手当・出産手当の新設と出産一時金を増額する。
  6. 国民健康保険の国庫補助率を従来の45%にもどすよう国に対して強く要望する。
  7. 年金相談窓口を設置する。

<福祉全般>

  1. 障害者福祉金を復活させる。
  2. 母子家庭への児童扶養手当は減額されないよう努力する。
  3. 市が行っている乳幼児・重度障害者や母子家庭の入院給食費の補助を継続する。
  4. 長らく貸出しされていない「くらしの資金貸付制度」を実際に利用できるようにする。貸出し窓口を社会福祉協議会から福祉事務所に移し、基金を増額する。
  5. 生活保護法による現行の医療扶助の方式(医療券方式)は、病気になった時すぐに病院へいけない仕組みとなっているので、健康保険証のような医療証方式に改善するよう国・府に働きかける。
  6. 国保加入者の埋葬料、在宅介護支援金など市民が受けることができる福祉制度を維持し周知徹底する。
  7. 小山田市営住宅の建て替えをすすめる。

(2)市民生活部に関係するもの

<税務、市民課関係>

  1. 固定資産評価方式を改善し、固定資産税は地価の低落を反映させる。固定資産税の減免制度を改善する。
  2. マンションや公団(分譲)住宅の、プレイロットなどの共有部分の固定資産税を軽減する。
  3. 木戸町、小山田町、市町、三日市町、小塩町、上田町、喜多町、松ヶ丘、楠(番地のみ)などの住居表示を実施する。
  4. 都市計画税の税率(現行0.3%)を引き下げる。

<生活文化課関係>

  1. 河内長野市男女共同参画推進条例に基づき、学習会を行うなど啓発事業をすすめる。行動計画の具体化を図る。
  2. 市の南部地域と北部地域に地域コミュニティーセンターを計画的に建設する。
  3. ラブリ−ホ−ル及びキックスの使用料金を安くし、誰もが気軽に使用できるようにする。キックスの駐車場については出入りしやすくする。周辺道路に渋滞を起こさないよう改善する。
  4. 自治会が管理する防犯灯の電気代補助金を増額する。自治会管理が及ばない地域に、市が設置し管理する。
  5. 地域の自治会館建設・改修に市の補助金を増額する。バリアフリー化への改築は別枠にて援助する。
  6. 多重債務者の相談窓口を設置する。

(3)環境経済部に関係するもの

<環境衛生関係>

  1. アスベスト対策については、市民の相談窓口を継続する。民間施設についてもアスベストの有無の情報公開をするよう指導する。
  2. 株式会社東洋のアスベスト公害については、健康診断、情報公開など特別な援助を続ける。
  3. 市はアスベスト調査委員会が活動しやすいように府と連携する。
  4. 土砂埋立規制条例は強化し、河内長野市の自然と環境を守る。
  5. 下里残土の山への違法な土砂搬入をゆるさない。通学路は1日も早く小学生も通れるようにする。
  6. 公共下水道を計画的に全市域に普及し、河川の浄化をはかる。
  7. 犬や猫のふんの処理をはじめ、正しい飼い方を指導する。犬や猫の避妊手術助成制度を復活し、野犬をなくす。
  8. 河川や山間部へのごみ・産廃の不法投棄を取り締まる。防止策も講ずる。
  9. 自転車や家具などを再利用するために「リサイクル施設」を立ち上げる。

<商工観光関係>

  1. 「中小企業振興基本条例」の作成と後継者の育成などで、商工業の振興を積極的に行う。
  2. 「住宅リフォーム助成制度」をつくり、中小零細業者の活性化を図る。
  3. 長野商店街をはじめ地元商店街の活性化をはかる。
  4. 深刻な不況から地域産業と地元商店を守るため、実態調査に基づき、市独自の融資制度の改善など(無担保無保証人100万円融資を導入)商工振興事業を強化する。
  5. 男女共同参画推進条例に基づいて、中小業者を支える女性や女性起業家の交流の場を設ける。
  6. 市の信用保証料特別減免補助制度を大阪府中小企業融資制度全般に補助対象を広げる。
  7. 鋳物・妻楊枝・ベアリングなど地域産業を守る。そのために地域産業センタ−機能を設け新製品の開発、販路の開拓など専門の相談員を配置し積極的に援助する。
  8. 市が購入する物品については、市内業者を優先させる。
  9. 駅などの観光案内図や携帯電話への情報提供などを充実する。トイレの設置・改築、道標などを整備し観光政策を充実する。
  10. 観光客向けに市内の特産品の展示・販売所を河内長野駅・三日市町駅に確保する。市ホ−ムページを充実し、市民や観光客に積極的に目に見えるようなPRをする。
  11. 三日市町駅周辺の集客力を高める取り組みとして、三日市で「市」を「3」の日など定期的に開く場所を確保する。
  12. 「ぐるっとまちじゅう博物館」など当市の豊富な文化財や歴史を生かし観光産業の活性化を図る。

<農とみどりの整備課関係>

  1. 「中山間地域等直接支払制度」などを利用し棚田など中山間地農業を守る。
  2. 有機農業の推進に関する法律「有機農業基本法」などを活用し、農業振興に役立てる。
  3. 桃や梨など当市の特産品を育成し、農業振興政策を充実する。
  4. 現在行っている朝市に援助する。
  5. 米・みかん・しいたけ・小松菜・ネギ・みそなど市内の農産物の学校給食への使用率を高め、地産地消を促進する。
  6. 農業振興のため農協と連携し、農機具の貸出や人の斡旋などを援助する。
  7. 農業の後継者を育成するため、援助をする。水利の管理維持ために、市として援助する。
  8. 林業の後継者を育て森林を保護し、地元河内木材を公共施設などに積極的活用する。
  9. 河内木材を使った住宅に対し「住宅建築促進事業補助金制度(仮称)」などを創設する。
  10. 市所有の山林での間伐や下草刈りなどの仕事に、若者の正規職員を採用し林業振興策を今後も進める。
  11. 子どもがキャッチボールなどができる広場・公園の整備をすすめる。
  12. 公園の遊具などを充実する。また整備点検を強め安全を確保する。健康遊具を設置する。
  13. えぼし形公園や加賀田公園などに遊歩道を整備する。遊歩道には拠点からの距離表示をする。
  14. 農地も少なく環境破壊の恐れがある「ふるさと農道」(車道7m、歩道2m、植樹帯1m)(総額108億円以上)は見直し中止する。

(4)都市建設部に関係するもの

<道路管理・交通関係>

  1. モックルコミュニティバスは乗車料金の引き下げや昼間の増便をするなど、さらに利用しやすくする。
  2. 傷んでいる市道や市民から要望のある生活道路の舗装・改修は必要な予算を確保し整備する。
  3. 南海・近鉄各駅のエレベ−タ−、障害者トイレの設置など、バリアフリ−化を鉄道会社に強く要請する。
  4. 都市計画道路「大阪河内長野線」の外環状線から小山田地区の間240mを早期に完成させる。
  5. 福祉センタ−(錦渓苑)・市立体育館へ通じる市道への歩道設置と、交通混雑の解消をすすめる。
  6. 通学路にもなっている市道の広野−小山田間を拡幅する。汐の宮−千代田小学校間に歩道を設置する。
  7. 近鉄汐の宮駅の踏切を拡幅する。
  8. 七ッ辻交差点の拡幅と右折路線の新設、歩道設置をすすめる。
  9. 千代田駅前東広場−鳴尾線の事業実施をはかる。
  10. 千代田小学校前交差点の交通混雑を解消する。
  11. 国道371号線の危険な箇所は歩道を設置するなど交通安全対策をすすめる。
  12. 平和橋から国道371号線に通じる市道の拡幅を早急にすすめる。
  13. 旧170号線汐ノ宮向野地域の歩道設置と適時草刈りをする。
  14. 国道310号線の菊水町ガード下から河合寺交差点までの歩道設置を行う。
  15. 国道310号線南海電車ガード拡幅整備を促進する。
  16. バス停の屋根やベンチなど待合施設を充実させる。
  17. 府道加賀田片添線の拡幅整備と歩道を設置する。
  18. 街路樹については、管理マニュアルに従い木の性質や場所によって適切に剪定するようにし、切りすぎないようにする。
  19. 中高向バス停前、河内長野郵便局前、府道千早城跡線日野谷ビル前に信号機を設置する。
  20. 楠町にある南海高野線に架かる楠東橋を改修する。
  21. 大阪南医療センター西入口付近、よしや峠、悦過坂の道路を拡幅する。
  22. 市道原−狭山線、職員駐車場前交差点を改良し、安全にする。
  23. 三日市南交差点の安全対策を促進するなど、周辺道路の交通安全対策をはかる。
  24. 三日市町駅東側、三日市青葉台線横断ヶ所に信号機を設置するなど、安全対策をはかる。

<都市計画・建築関係>

  1. 第4次総合計画の実施にあたっては、市民の声を取り入れ、安全・安心・住みよい街づくりをすすめる。
  2. 少子化対策のためにも若い人が定住できるように、公営住宅の建設と新婚家庭の家賃補助制度をつくる。
  3. 公共施設の耐震化工事を促進し、災害に強い街づくりをすすめる。 
  4. 松ヶ丘〜長野神社〜烏帽子形神社〜三日市町駅〜天見に至る高野街道を整備保存し、観光資源に生かす。
  5. 三日市や小塩、石仏の市営住宅跡地利用については、地元住民の声を聞き早期に有効活用する。
  6. パチンコ店の出店を規制し電飾(ディスプレイ)についても規制する。
  7. 里山や緑地帯を守り市街地に自然と緑を保存する。
  8. 法の抜け道をつかった住宅開発は許さない。

<下水道関係>

  1. 下水道料金は値上げせず、市民に新たな負担をさせない。
  2. 公共下水道事業を促進し、三日市町地域、天野川幹線など計画的に面整備をおこなう。
  3. 水洗化に伴う下水道工事費の住民負担を軽減する。
  4. 公共下水に切り替わった団地コミュニティプラント(大規模集中浄化槽)跡地は、地元の意見を聞き有効利用する。
  5. 急傾斜地・土石流・地すべりなど危険箇所の防災対策事業を行う。現在行われている末広町の防災対策は早期に完成させる。
  6. 府道加賀田片添線の拡幅整備にともない、加賀田川の改修整備を行う。
  7. 市街化調整区域も計画的に下水道整備をすすめる。

(5)水道局に関係するもの

  1. 市民の命を守る要の水道局は外注に頼るのではなく、市が責任を持って事業をする。
  2. 水道料金の値上げを抑制する。そのために一般会計からの利子補給を行うなど努力する。
  3. 府営水道の値上げを抑制するよう、大阪府に働きかける。
  4. 滝畑ダムの水をはじめ水道水源の汚染を防止する。そのために水道水源保護条例を厳格に適応し、土砂埋立規制条例を強化する。
  5. 古い給水管の取り替えをすすめるなど漏水を防ぎ有収水率を高める。

(6)教育委員会に関係するもの

<学校教育関係>

  1. 指定避難場所である長野小学校の体育館の耐震工事を早期に完成させる。
  2. 児童・生徒の登下校時の安全確保のため、巡回パトロールは引き続き継続する。
  3. 千代田小学校・長野小学校・千代田中学校などのマンモス化を解消する。
  4. 「義務教育は無償」の原則にたって、教科書無料の存続をはじめ、保護者負担の軽減をはかる。算数セットなどは消耗品扱いで学校に備える。
  5. 小・中学校の需要費・備品費及び営繕費を十分に確保する。
  6. 中学校の給食を実施する。そのための検討委員会を発足する。 
  7. 学校給食の運営は、保護者や教師の意見がよく反映されるようにして、安全でおいしい学校給食を実施する。
  8. 学校給食の食器を改善する。
  9. 食物アレルギー児童へはアレルギー対応の給食を作り個別対応をする。
  10. 学校給食の材料購入については市内業者を優先させ、安全で新鮮な地元農産物を取り入れる。
  11. 子どもたちが本に親しむ機会を増やす。読書指導を強めるため専任の司書職員を増やし、全校に配置する。
  12. 必要とする全ての小・中学校に通級指導教室を設置する。
  13. 各校でLD(学習障害)・ADHD(注意欠陥多動性障害)・高機能自閉症など発達障害の児童・生徒に対して、相談に乗り援助するため各校を巡回する相談員や専門家チームを増やす。こういった発達障害などの医学的診断を受けていたり、その疑いがある児童・生徒の実態を把握し、教育現場の求めている支援体制を早急に整える。
  14. 通学路の拡幅整備を急ぎ、危険な箇所はすぐ対策をたて予算化する。自治会・町会が管理する防犯灯とは別に通学路には市が街灯を設置する。
  15. 緑ヶ丘からの通学路は、一日も早く小学生も通学できるようにし、安全を確保する。
  16. グリーンマンションから三日市小学校に通う児童の安全な通学路を確保するために天見川改修とあわせて歩道橋を新たにつくる。
  17. 南花台中学校の運動場を拡張し整形する。
  18. 小中学校購買部に運営補助費を付け、PTAの負担を軽減させる。
  19. 就学援助金の手続きを教育委員会にも直接申請できるようにし、市民が広く利用できるようにする。
  20. 高校生の市独自の奨学金の基金を増額する。給付金を月5千円(現在3千円)に増額し、奨学生の数をさらに増やす。
  21. 三日市幼稚園は3歳児からの受け入れをするなどして、大切な市民の財産である唯一の公立幼稚園を存続する。
  22. 私立幼稚園児の保護者給付金を3歳児までひろげ、4歳・5歳児の保護者給付金を減らさず存続する。
  23. 障害児を保育する私立幼稚園に補助金を出し、公立幼稚園は率先して障害児保育を行う。
  24. 「日の丸・君が代」を強制せず内心の自由を守る。教科書採用にあたっては、現場教師や市民の声を取り上げ民主的に決定する。

<社会教育関係>

  1. キックスは、食工房や駐車場問題をはじめ市民の声を聞き、さらに利用しやすいものにする。
  2. 学童保育は4年生以上も受け入れるなど保育内容を充実する。学童保育料を抑制する。施設を改善し、指導員は正職員として採用する。
  3. 学童保育を希望する障害児については、障害の程度、保護者の就労にかかわらず受け入れる。
  4. 市の障害児学童保育を設置する。
  5. あかみね障害者センターで親が自主的に運営している障害児学童(わくわくクラブ)の助成金を増額する。
  6. 子ども達が自由に遊べる広場を確保する。
  7. 青年が要望しているスポーツパーク(フットサル・スリーオンスリー等ができる)を設置する。
  8. 市立市民総合体育館の駐車場を増設する。
  9. えぼし形市民プールを改修し、継続する。
  10. 公民館は夜間の利用も増やし有料化しない。

(7)総合事務局に関係するもの

  1. 有権者数に応じて選挙の投票所を増やし、投票しやすいようにする。
  2. 投票所が遠い喜多町・グリーンマンション・高向などの地域に新たに投票所を設置する。また、投票台の後にカーテンを付け投票しやすいようにする。
  3. 畳敷きの投票所などでも、靴を履いたままの投票ができるように地元の方の意見も聞いて工夫を凝らす。
  4. 選挙告示後、演説会の公営会場を広く確保し、市民が各候補者の政策を聞く機会を増やす。

(8)消防署・防災対策室に関係するもの

  1. 防災センタ−建設にたよらず、消防・防災体制を強化する。
  2. 政府の「地方行革」による消防署の人員削減に反対し、国基準並みの消防職員を確保する。消防職員と団員の待遇改善をはかる。
  3. 住民の指定避難場所を再検討し、市民にわかりやすいようにする。
  4. 耐震性防火水槽を増設し、消防分団の通信設備や消防屯所の充実をはかる。
  5. 中・高層ビルや雑居ビルの火災予防や危険物の取扱いなど、行政指導を徹底する。

(9)企画総務部に関係するもの

  1. 市民にさらなる痛みと負担を押しつける「第2次河内長野市財政再建化プログラム」は見直し、地方自治の本旨にのっとり住民本位の財政健全化政策をすすめる。
  2. 街づくりに関する施策は、方向性だけでなく具体化を図る。
  3. 引き続き公共工事の入札制度を改善し、高値落札実態をなくして、できるだけ低価格で落札できるように競争性を高め談合が起こらないようにする。
  4. 市内すべての業者に入札の機会を与え、入札は公正厳正に行う。
  5. 大型公共施設の上下水道工事や電気工事などは、市内業者に分離分割発注を行い、地元業者への発注率をたかめる。
  6. 市が購入する備品・消耗品などは市内の業者を優先する。
  7. コンサルタントをはじめ全ての委託業務を再検討し、経費を節減する。
  8. 団塊世代の退職者の補充は正職員で補充する。市職員の労働条件を改善するとともに残業を減らし、新たな雇用を創出する。
  9. 憲法第9条の改悪に反対し、「非核平和都市宣言」を実りあるものにする。その為の予算は削減しない。

(10)政策推進室に関係するもの

  1. 第4次総合計画の実施にあたっては、市民の声を取り入れ、安全・安心・住みよい街づくりをすすめる。
  2. 人口減少に歯止めをかけるため、子育て支援事業を根本的に充実させ、子育て世代の定住化を図る。
  3. エレベーターを駅に設置するとともに、駅や道路など公共施設のバリアフリー化をすすめ、お年寄りや障害者にやさしい街づくりをすすめる。
  4. 旧高野街道など市内の歴史ある街並みの保存を進める。三日市町駅周辺のカラー舗装化を延長する。
  5. 総合的な交通政策を確立し、便利で住みやすい町づくりを進める。そのために、乗車料金の引き下げなどモックルコミュニティバスをさらに利用しやすくする。また、ミニバスやワゴンタクシーなども視野に入れ旧村や住宅団地間を結ぶ生活交通を拡充する。
  6. 男女共同参画推進条例に基づき、各種審議会の委員については、各方面から民主的に選び女性委員を増やす。必要に応じて議員も参加させる。
  7. 各種審議会では活発な意見交流ができるようにする。
  8. パブリックコメントについては、わかりやすい資料を提示し、募集期間を長くする。
  9. 新たな補助金獲得に努力する。

(11)国、府に対して要望するもの

  1. 国の経済財政運営の失敗のツケを一方的に地方や市民にまわさず、地方交付税・義務教育費や福祉関係の国庫補助負担金を従来通り確保するよう国に要望する。
  2. 「障害者自立支援法」に基づく憲法や福祉の理念に反する応益負担は、撤回するよう国に要望する。
  3. 子どもの医療費助成について、補助金を出すよう国に要望する。
  4. 少子化対策の一貫として産科医や小児科医を増やすよう国に要望する。
  5. 国民健康保険料を抑制するためにも、国の補助金を38.5%から45%に戻すように国に要望する。
  6. 70歳から74歳までの医療費の窓口負担値上げをしないよう国に要望する。
  7. 国民健康保険料を年金から天引きしないよう国に要望する。
  8. 国民年金滞納者に対して、国民健康保険の短期証明書の発行など制裁をくわえないよう国に要望する。
  9. 新たな負担を増やす後期高齢者医療制度は、中止撤回を国に要望する。
  10. 現在保険の効かない医療を保険適用に努力するなど、公的保険による医療を基本とするよう国に要望する。
  11. 介護保険は、保険料や利用料を軽減し、安心して利用できるよう国に要望する。
  12. 介護保険の国庫負担率を25%から当面30%に引き上げ、保険料・利用料の減免制度を拡充するよう国に要望する。
  13. 国・府から借りている地方債などを低金利に借り替えるとともに、簡単に繰り上げ償還ができるよう国に要望する。
  14. 国庫補助金の適正化と、超過負担の解消を国に要望する。
  15. 地方交付税を増額し、国保会計の事務費など地方自治体が必要とする経費については、法律どおり全額交付するよう国に要望する。
  16. 児童扶養手当を減額しないよう国に要望する。
  17. 千早赤阪村との合併は、強要しないよう府に要請する。
  18. 小・中学校に30人学級を実施するよう国・府に要望する。
  19. 学校教育を充実させるため、正規の教員を増やすよう府に要望する。
  20. 子どもの医療費助成について、小学校を卒業するまで補助金を出すよう府に要望する。
  21. 府が改悪した老人、障害者、母子、乳幼児などの医療費助成制度を復活させるよう府に要望する。
  22. 全国一高い府立高校の授業料を値下げする。エアコン代は徴収しないよう府に要望する。
  23. 府立高校と府立夜間高校の統廃合計画を中止するよう府に要望する。 
  24. 府立「花の文化園」の入園料を高齢者は無料にし、また、バリアフリー化を徹底するよう府に働きかける。
  25. 富田林養護学校の給食を学校給食として届け出し、栄養士を配置するなど自校調理が出来るよう府に要望する。
  26. 養護学級の重度加配制度の復活と教職員の増員を府に要望する。
  27. 「教科書検定意見」を撤回するよう国に要望する。
  28. 府営住宅の地位継承については、継承できるよう府に要望する。
  29. 府営住宅の家賃減額制度を改悪せず元にもどすよう府に要望する。
  30. 府営住宅のエレベーターは早急に設置し、各階に止まるように要望する。
  31. 府営水道の値上げを抑制するよう府に要望する。
  32. ふるさと農道は中止するよう府に要望する。




河内長野市 資料


1.概要  人口        11万7,278人(H19.3.31)
      面積        109.61ku
      市の花・市の木   キク・くすのき
      市議会党派構成   共産 6、自民 7、公明 4、民主 2、無所属 1
                (合計 20)
2.財政関係 (平成18年度決算)
【千円以下切り捨て】
 (1)普通会計
  (ア)決算     (歳入)  324億8275万円 (市民1人当たり 27万6972円)
            (歳出)  322億2987万円 (市民1人当たり 27万4815円)
  (イ)市税収入   (地方税) 126億9398万円 (市民1人当たり 10万8238円)
  (ウ)積立金現在高 (預金)  113億1586万円
  (エ)地方債現在高 (借金)  382億9725万円
  (オ)公債費比率         14.5%
  (カ)財政力指数         0.724(3年平均)
  (キ)経常収支比率        98.5%
 (2)主な特別会計
  (ア)国民健康保険会計 (歳入)104億4408万円
              (歳出)103億1848万円
   国保加入世帯          2万1598世帯
   国保加入人口          4万0532人
   国保料金収納率         94.27%
  (イ)老人保健会計   (歳入) 98億6295万円
              (歳出) 99億4822万円
  (ウ)公共下水道合計  (歳入) 47億9825万円
              (歳出) 47億9085万円
  (エ)介護保険     (歳入) 57億4451万円
              (歳出) 56億3542万円
 (3)水道事業会計(企業会計)
   収益的収支      (収入) 23億8395万円
              (支出) 23億9927万円
   資本的収支      (収入) 4億2814万円
              (支出) 9億4742万円
   企業債残高            55億3483万円
   1日平均配水量         3万7491m3
   1日1人当たり平均使用量    295リットル




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