河内長野市6月市議会が6月1日から26日までの日程で開かれました。
日本共産党議員団の質問と活動内容などをお知らせします。
中学校全員給食へ
新給食センターの基本方針示される
小学校と同じように全員で食べる中学校全員給食を求める1万3102筆の請願署名の住民運動などを経て、中学校全員給食が実施されることとなりました。
このたび「赤峰に新給食センターを建設し、令和8年度中に中学校全員給食をスタートする」とした整備の基本方針が示されました。
アレルギー対応室の整備など
新給食センター整備の条件には、児童生徒にふさわしい献立内容の給食、アレルギー対応室の設置、食育の推進では学習活動や地産地消の推進が可能となるもの、省エネ再エネの活用などが示されました。
これまで日本共産党が提案してきた条件が多く反映されたものとなっています。
老朽化が進み建て替えが必要な市給食センター
さらにより良いセンターへ提案
日本共産党は、1日でも早く実施すること、これまで保護者と行ってきた献立委員会や物資購入委員会のさらなる発展、アレルギー除去食から代替え食に発展できる設備や、食中毒が起こった際の消毒設備、地場産野菜を受け入れられる泥落とし場、また15年後に行う大規模改修の際に子供の数の減少やエネルギー源の転換、AIの導入など、時代の変化に柔軟に対応できる施設とすることなど、6月27日に市長・教育長に提案、懇談しました。
提案の全文はコチラ
マイナンバー登録間違い 河内長野でも
マイナンバーカードに他人の情報が書き込まれるなどのトラブルが全国で続出しています。保険証を廃止しマイナンバーカードに紐付けするマイナ保険証では7300件もの誤登録が明らかになっており、命に関わる大問題になっています。また本人と違う口座が紐付けられたケースは13万件にのぼっています。
河内長野市でもポイントの誤付与や保険証の誤登録など、複数の間違いが報告されています。
マイナンバーカードの取得は義務ではありません。それにもかかわらず岸田政権は、保険証を廃止し、マイナ保険証を持たない人には資格確認書の交付を強制しようとしています。次々発覚する間違いにより信用を失ったマイナンバーカードは、共同通信の調査 では延期・撤回を求める声が72.1%と圧倒的な声に膨れ上がっています。
日本共産党は、広く国民の皆さんと一緒にマイナ保険証の強要は許さないの声を上げていきます。
高齢者「補聴器の補助」請願 全員一致で採択
全日本年金者組合河内長野支部から出されていた高齢者への補聴器購入への補助制度創設の請願が全会一致で可決されました。日本共産党は請願の紹介議員となり奮闘してきました。
河内長野市議会で市民から出された請願が可決されたのは8年ぶり、画期的な議決です。
全国では144の自治体が補助を行っており、補助額は、約半数の自治体が2万円から3万円、約2割の自治体が5万円の補助となっています。所得制限を設けている自治体もあります。
日本共産党は、請願の採択に従い市が1日も早く補助制度を創設するよう引き続き求めていきます。
宮本さとし議員の個人質問より
お出かけ支援の拡充を
<質問>
昨年度の半分になったバス・タクシー利用助成券は増額と利用促進のための工夫を。
<答弁>
過去ICカードの購入やチャージ方式から昨年は直接運賃精算に利用できるよう見直すなど改良をしてきた。今後も引き続き効果的な移動支援となるよう努める。
宮本議員の主張 対象者(高齢者)は確実に増えています。助成券の増額と、公共施設でも自家用車で行けば駐車料金の割引サービスがあるように、公共交通を利用すれば次回につながるサービスなど検討するよう求めました。
花の文化園周辺エリアの活性化を
<質問>
「花の文化園」入り口前の市所有のスペースは、文化園の駐車場はじめエリアの活性化のため整備も含めさらに活用を。
<答弁>
4月から花の文化園の指定管理者が代わり、当初、大阪府と新指定管理者は文化園の駐車場としては使用しない旨の判断がなされた。
しかし多数の苦情が寄せられたため再検討をおこない、駐車場の利用を始めた。
前のスペースは整備すれば100台駐車できるスペースがあり今後さらに活用できるよう協力体制を強めたい。
花の文化園の前の市有地スペース
3月までは身障者用駐車場でした
マンションの長寿命化
<質問>
マンション長寿命化促進税制において管理適正化計画や条例の制定を急げ。
<答弁>
河内長野でも対象マンションは58棟ある。適正化推進計画は策定した。9月議会で減額割合の条例改正案を出したい。
水道配水池の安全対策を
<質問>
水道配水池の耐震化等安全対策は築年数、設置環境など考慮し急げ。
<答弁>
市内に56カ所ある配水池の耐震化はまだ36%しか進んでいない。今後も施設の重要度や耐用年数、被災時の周辺住宅などへの影響を考慮し、計画的に事業を進めたい。
住宅の真上にある配水池
通学路の安全点検を
<質問>
通学路など倒木等の危険箇所の再点検を。
<答弁>
美加の台通学路で発生した倒木の周りを重点的に点検した。さらに、市内の通学路や緑地の樹木の点検管理に取り組んでいきたい。
美加の台小学校の通学路に崩れ落ちた樹木 (5月30日)
にわ実議員の個人質問より
誤登録が絶えない
マイナンバーカード発行は中止せよ
<質問>
当市での4月末のマイナンバーカード登録率は。また間違った登録件数となぜ登録間違いが発生したのか。
<答弁>
カード発行は市民の約7割。
マイナ保険証の間違いも含め3件。担当者が手続き後にログアウトせずに次の人の手続きをしたこと、保険証利用を希望しない方に利用手続きをしたことなどが原因。
<質問>
マイナ保険証の間違い登録は、病院で受診できないことや間違った薬を処方されるなど市民の命に関わる重大なこと。
直ちに発行業務を止めて総点検すべきでは。
<答弁>
委託先には改めてマニュアルをを順守するよう指導した。
発行は中止は検討するが、関係機関と連携しトラブルがないよう実施していきたい。
登録後13年経過の軽自動車
重課税に軽減制度を
<質問>
排気ガスのNOxを減らすため、登録後13年経過の軽自動車には1500円~5700円の重課税となっている。
空気をきれいにする主旨は理解するが、車を長く大切に使う事とは矛盾する。
市の裁量権で非課税世帯だけでも軽減制度を設けてはどうか。
<答弁>
地球温暖化や大気汚染の環境に関する国の制度であり、通常より軽減課税との整合性からも実現は困難。
南花台第10公園への学童建設等は
近隣住民の同意を得てから
<質問>
近隣住民の同意と理解は得たのか。
<答弁>
昨年11月より4回説明会をした。建物の日陰による影響など近隣住民への具体的な説明は5月中旬ごろからしているが同意には至っていない。
にわ議員の主張 大切な近隣住民への説明が大変遅れたのが原因であり、今後の教訓とすべき。今後も引き続き丁寧な説明を行い合意点を見つけ解決するようにして下さい。
南花台第10公園を廃止してつくられる
南花台小学校 第2グラウンド平面図
市の認知度を高めるため
「ご当地ナンバープレート」を
<質問>
シティープロモーション(地域の認知度を上げ魅力を知ってもらうための活動や、地域在住の人向けにも魅力を再発見してもらうための活動)の一つとして原動機付き自転車及び二輪車等に「ご当地ナンバープレート」を創ってはどうか。
<答弁>
府内33市中29市が導入済で1市が現在検討中。わが街への愛着を深める事は必要。
市が進めるブランデイングや来年に予定されている市政70周年事業の一環として導入を検討したい。
大阪狭山市が発行しているご当地プレート
だばなか大介議員 副議長に選出
日本共産党のだばなか大介議員が、昨年5月臨時議会で副議長に選出されました。任期は1年で今議会までです。
市議会の慣例で、議長・副議長は一般質問をしないこととなっています。
日本共産党 個人質問
にわ 実 議員 6月12日(月) 10時~
件名1 マイナンバーカードの発行で当市では間違い登録等は発生していないか。
要旨1 報道されているマイナンバーカードに関するトラブルは、
①コンビニ交付サービスでの証明書の誤交付(7自治体で25件)、要旨2 特に保険証を廃止しマイナ保険証に入れ替えることについて、障がい者など写真撮影が困難な方はどうしていますか。
②マイナ保険証に別人の情報をひもづけ(誤登録7,300件以上)、
③公金受取口座が他人のマイナンバーに誤登録(14自治体で20件)、
④「マイナポイント事業」で別人にポイント誤付与(90自治体で113件)
などが報道されています。
当市で発生していれば、どのような内容で何件か、なぜそうなったのか。
件名2 住みよいまちづくりについて。
要旨1 南花台地区施設一体型小中一貫教育推進校の整備事業について。
(1) 今定例会初日に南花台地区施設一体型小中一貫教育推進校(第Ⅰ期)整備工事請負契約の締結についてが可決されました。
その関連で第10公園を第2グラウンド用地として変更し、ここに学童保育建屋を建設するにあたり近隣住民の同意を得ているのか。
(2) 実際には、建屋の日陰等に関する具体的な影響を示し、近隣住民に説明したのが5月17日でした。
今回のこのような住民への説明を後回しにするやり方はあってはなりません。他部署ではどうなのか。
要旨2 市が徴収している軽自動車税の軽減措置と原動機付自転車のご当地プレートについて。
(1) 市が毎年徴収している原動機付自転車や軽自動車等の軽自動車税は、地方税法と市税条例により定められた税率に従い市に5月31日期限で納められています。
しかし、2016年から初年度検査が2010年3月以前の四輪と三輪の軽自動車は、初年度検査から13年以内の車両と比べ年額1,500円~5,700円重課になる。
排出ガス基準でNОxの排出を小さくし綺麗な空気にする主旨は理解するが、軽車両を長く大切に使い廃車にしなくても良いのに買い替えることに繋がる制度ではないかと思います。
特に軽四輪自動車がなければ日々の生活に支障をきたし、買い替える余裕がない世帯は多いです。
市の裁量権で非課税世帯などに減額制度を設けるべきではないか。
(2) 河内長野市を盛り上げて、他市から引っ越してもらう施策(シティプロモーション=地域の認知度を上げるため、また魅力を知ってもらうための活動や地域在住の人向けにも魅力を再発見してもらうための活動)の一つとして原動機付自転車及び二輪車等に「ご当地ナンバープレート」を創ることを考えてはどうか。
件名3 6月2日に発生した集中豪雨の当市への被害状況について。
要旨1 ハード面の主な被害は。
要旨2 ソフト面の課題はなかったか。特に当市からの帰宅困難者への対応は。
宮本 さとし 議員 6月12日(月) 13時~
件名1 おでかけ支援としてのバス・タクシー助成は、増額充実を。
要旨1 各利用助成券はさらに利用しやすいように工夫を。件名2 花の文化園」の指定管理者が変更されたが協力体制は進んでいるのか。
要旨2 バス・タクシー利用補助の増額で同事業の維持、活性化並びに利用促進を。
要旨1 「奥河内くろまろの郷」を中心に「花の文化園」「木根館」「ふるさと歴史学習館」など一体的な取り組みで活性化に向け進めるという方針に変更はないのか。
要旨2 「花の文化園」入り口前のスペースはもっと活用できないのか。
件名3 安心安全のまちづくりへ。
要旨1 「マンション長寿命化促進税制」について。
(1) 築20年以上かつ10戸以上のマンションは市内に何棟あるのか。
(2) 市としても管理適正化計画や条例の制定等、対応を急ぐべきではないか。
要旨2 配水池の耐震化等の安全対策について。
(1) 市内配水池の数は。
(2) 配水池に関する耐震基準並びに耐震診断、耐震化の進捗状況は。
(3) 築年数、立地条件、設置環境など考慮し、診断、耐震化を計画的に進めよ
要旨3 通学路など倒木等の危険箇所の再点検を。