2015年12月議会のおしらせ

2015/12/4
 河内長野市12月市議会が12月1日から21日までの日程で開かれています。
日本共産党議員団の質問と活動内容などをお知らせします。

これが「教育立市」なのか

戦後教育を否定する教育観 お国の役に立つ人材づくり!?

 戦後教育は軍国主義教育に走った反省の上に成り立っています。しかし、11月に市教育委員会が発表した教育大綱(案)の内容は、かつて戦争に向かった「富国強兵を目指す国家体制の中での公教育」と記載はあるものの反省は示されず、「戦後教育が個性を重視してきたことが、バラバラな社会を作った」と、まるで戦前教育が協調性を生むかの認識に立っています。その上で、これからは国家的な意思のもと国を支える人材を育成する、などとしています。

※「教育大綱」は12月28日までパブリックコメントを実施しています。反対の声を上げましょう。

次々に右傾化する市の教育

 7月に教育長は「(戦後教育は)『個』が強調されるあまり、社会の基本的なルールやきまり、社会性がないがしろにされてきた。郷土を愛する子どもを育てる」「自己責任が大切」などと述べ、「戦争に行く子どもを育てるのか」などの指摘の多い育鵬社(中学公民)の教科書を採択しました。
 教育とは全ての子どもの人格の形成を目的とするものであり、お国のために役立つ人材づくりを進める事とは相容れません。教育破壊を進める教育行政は許されません。

烏帽子形公園プールを廃止

 11月に市は、まともな代替え案も無しに烏帽子形公園プールを廃止すると議会に説明しました。烏帽子形公園プールは寺ヶ池公園プールより水深が浅く、特に小学校低学年以下の子どもにとっての夏の遊び場でした。子どもに寄り添わない教育行政に未来はありません。日本共産党は今議会で追及します。

奨学金積み立てを食いつぶす

 これまで市では奨学金のための基金(貯金)約7000万円の利子と市からの援助で、高校生に給付型の奨学金を出してきました。
 しかし市は今議会に、この基金を取り崩すための条例を提案しています。これは「これからは市は奨学金に援助しない。基金を取り崩して行え」というものです。いま大学生の2人に1人が奨学金を利用し、そのほとんどが「借金」である貸与制です。社会人への第一歩から借金を背負う大きな政治問題です。日本共産党はこの問題も正してまいります。

福祉もバッサリ(怒)
 減免条例を議員提案 … 日本共産党


 市は12月から障害者への上下水道料金減免を廃止しました。この制度を利用している世帯は約3200世帯。「なんとかしてほしい」の悲痛な声が届いています。
 日本共産党は、今議会にこの減免制度を条例に規定し市長の横暴を許さないための発議を行っています。採択されるようがんばります。
住民とつくった土砂埋立規制条例を後退させるな
 
 今年7月に府の土砂埋立規制条例が発効され、その関係で市条例が規制緩和されました。当市は府内でも埋立規制の先進地であり、住民が市条例をつくらせてきた歴史があります。一部でも規制緩和される事は許されません。府に除外申請し、当市では市条例が優先されるようにすべきです。
 



日本共産党 個人質問

 かどの 雄一 議員  12月10日(木) 13時30分〜

  1. 商・工・農・林業を振興するための支援策を強化せよ。
    (1)他市から移り住んでくる方達も利用できる、住宅リフォーム助成制度を創設し、地元業者支援策を進めよ。
    (2)地元商工業者訪問を続けるとともに、市内農業の実態を把握せよ。
    (3)河内木材の利用促進など林業施策を進めよ。
  2. 主要駅に電動アシスト自転車のレンタサイクルを設け、観光コースをつくれ。

 にわ 実 議員  12月10日(木) 14時50分〜

  1. 府が新たに作った土砂埋立規制条例との関係で、市条例による規制を緩和した事の説明がないのはなぜか。市条例が緩和されないよう除外申請すべき。
  2. 南花台西小学校跡地利用について、コミュニティセンター断念に至った経過や目標変更の説明が不十分ではないか。大学誘致失敗の経験を活かす議論になっているか。
  3. くい打ちデータ不正事件は「くい打ち業界」全体に飛び火している。市内に、公共・民間ともに該当する建物はあるのか。もしあれば、市としての対処は。

 宮本 さとし 議員  12月11日(金) 11時〜

  1. 「くろまろの郷」事件に関わった指定管理者内の財務状況を早急に明らかにせよ。今回の一連の問題は指定管理者全体の責任。市の責任も含め、どうとらえているのか。今回の事件の被害者でもある従業員の不安を取り除き、「くろまろの郷」の本来の目的に向かって仕事に邁進できるよう、解決に向け急げ。
  2. 烏帽子形公園プール廃止について、現状の場所における改修工事ができない根拠を明らかにせよ。市民の願いは低学年児童も安心して利用できるプール。市民の声に耳を傾け街づくりとしての発想で方向性を検討すべき。

 だばなか 大介 議員  12月11日(金) 14時50分〜

  1. 福祉センターの利用促進を。
    (1)利用者の推移は。
    (2)入浴料を低所得者は無料に。
    (3)老朽化した備品の更新を。
  2. 給付型の奨学金制度の創設を。
    (1)奨学金をめぐる実態を聞く。
    (2)無利子の市債を発行し、財源を積み立ててはどうか。
    (3)現在の奨学金基金の取り崩しは許されない。
  3. 国の交付金制度の活用を。
    (1)U・I・Jターンで市内就職者に対して奨学金返済補助を。
    (2)保育所の増設・定員増を。
    (3)正社員化に向け、地元雇用奨励金や正職員への雇い替え奨励金制度の創設を。

どなたもお気軽に傍聴へ

 本会議の傍聴入り口は、市役所来庁者駐車場側入口を入ってすぐ右側です。
 委員会は、議会事務局でお尋ねください。
 
 予定時間は多少前後することがありますのでご了承ください。



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