2012年12月議会報告

2012/12/27
 河内長野市12月市議会が12月3日から21日までの日程で開かれました。
日本共産党議員団の質問と活動内容などをお知らせします。

芝田市政 市民いじめのプログラム継続

財政体質改善プログラム発表される

  市は11月、議会に対し「財政体質改善プログラム」と称した、さらなる市民いじめの5ヶ年計画を発表しました。(概要は下参照)その総額は5年間で37億7千万円。主に市民サービスへの予算削減です。

 これまで市は、「集中改革プラン」や「財政健全化プログラム」と称して、上下水道料金の値上げ、敬老優待パス券の廃止、窓口手数料や施設利用料の値上げなど、市民への痛み押し付けを実行してきた上の、さらなる仕打ちです。

 河内長野市は12月の市広報でも書かれているように、健全な財政状況です。財政圧迫の原因は、(1)自民党小泉三位一体改革 (2)人口減 (3)借金の返済 であり、福祉にお金を使いすぎていたからではありません。

 日本共産党は、やるべきことは「借金を重ねるムダな大型公共工事はやめ、市民応援の施策で、子育て世代の人口増、市民の懐をあたためること」それでこそ市税収入は増え市財政は好転すると主張し、市民いじめの「財政体質改善プログラム」には反対し撤回を求めてまいります。
 市が計画中の「財政体質改善プログラム」
  • こども見守りパトロールの削減・廃止
  • 公立・民間保育所の保育士削減
  • 幼稚園入園奨励金の削減・廃止
  • 公立保育所の延長保育料値上げ
  • 三日市幼稚園の廃止
  • 烏帽子形プールの廃止
  • 学童保育・公立保育所・斎場・滝畑ふるさとの森センター・市営住宅管理などの一部民間委託
  • 公共施設の駐車場の有料化
  • 使用料・手数料の値上げ
  • 水道料金福祉減免の廃止
  • 市税などすべての取り立てを強化
  • 福祉センターのカラオケ有料化
  • 下水道会計を企業会計にし、市役所5F下水道課のフロアー家賃を下水道会計より市が徴収(けっきょく負担は下水道料金に)


学童保育4年生の受け入れ 4月から全児童会で


 1993年に日本共産党が紹介議員となり学童保育の4年生以上受け入れを求める請願が出されましたが、自民・公明などの反対で採択されませんでした。その後も継続した保護者のみなさんの力強い運動もあり、今議会の日本共産党の質問に対し「2013年4月から4年生の受け入れを全児童会で試行を予定している」と市教委が答弁しました。長年にわたる保護者の運動が実りました。
 今後も5、6年生の受け入れや時間延長など、保護者のみなさんの要求実現のためにがんばります。

特養・有料老人ホーム新設!

 全室個室型・小規模特別養護老人ホーム(定員29名)の新設計画が確認されました。予定地は北青葉台から南青葉台に行くところ、「スーパーやまもと」の跡地です。また、介護付有料老人ホーム(定員60名)も計画が決まりました。予定地は大阪南医療センター正面近辺です。いずれも市内3ヶ所目、26年度スタートを目指しますが具体化はこれからです。

「財政体質改善プログラム」は 市民いじめだ ・・・ かどの雄一議員が質問

<質問>
 市民いじめの行革「財政健全化プログラム」から「財政体質改善プログラム」と名称がかわったが中身は主に子育て世代を切り捨てることになっていないか。

<市の答弁>
 「財政体質改善プログラム」では、市税の徴収率の向上、職員給与の適正化、市民サービスの見直しなど様々な項目により財源の確保に取り組むものです。


福祉センターのカラオケなど有料化

<質問>

 平成27年度から福祉センターのカラオケなど有料化がこの中で計画されているが市民負担はいくらになるのか。

<市の答弁>
 カラオケ、ヘルストロン、マッサージ器の有料化で収入は3年で約660万円です。


中小企業や市民生活応援を

<質問>

 財政改革と言うなら、ムダな「ふるさと農道」を中止し、中小企業や市民を応援する施策を行い「活力あるまちづくり」をすすめるべきではないか。

<市の答弁>
 ふるさと農道は早期完成に努めたい。そしてセーフティネットの構築や市の発展のために必要な分野には重点的に投資する。

水道料金福祉減免制度は継続せよ ・・・ たけとみ唱子議員が質問

<質問>
 市が計画している「財政体質改善プログラム」で廃止する予定となっている「水道料金福祉減免制度」は継続させよ。障がい者の家族の状況はつかんでいるのか。

<市の答弁>
 特に障がい者家族は、過度の水へのこだわりなど料金負担は大きい。河内長野市財政体質改善プログラムに基づき、減免制度について検討を進めていきたい。

たけとみ議員は、一般家庭の平均的な料金は約6千円に対し障がい者家族は、障がいが故にトイレやお風呂等で水を大量に使ってしまい、多い所では2万円〜4万円も負担している実態を述べ、減免制度廃止は許されない、継続せよと再度訴えました。

当該簿外の4千万は ・・・ かどの雄一議員が質問

<質問>
 河内長野都市開発株式会社が当該簿外の約4800万円を返還されたが異議の声はないのか。当市への返還分はいつか。

<市の答弁>
 一部の区分所有者を除き、返還対象者から異議を唱える声は聞いていない。当市への返還分は近々に収受手続きを進めたい。

教職員の労働条件を改善せよ ・・・ にわ実議員が質問

長時間労働の解消を

<質問>

 教職員の長時間勤務問題について毎年調査を実施し結果を公表しているが、その後の対策は。

<市の答弁>
 時間外が多い教員には、健康診断やパソコン等で業務の効率化を指導している。

にわ議員は、そんな対処療法ではダメ。少人数学級の推進、特区授業・コミュニティスクールの導入などの関連での研修や報告書作りも見直すべきと要望しました。


休憩室の整備を急げ

<質問>

 今年、全校調査したようだが、いつまでに整備されるのか。

<市の答弁>
 21校中13校は大規模改修時にやっていきたい。

にわ議員は、市教育委員会は教職員の長時間労働の実態を考慮し、早急に計画し取りくむべきと要望しました。

小中学校の「授業アンケート」は問題 ・・・ 宮本さとし議員が質問

<質問>
 この間、小中学校で実施された「授業アンケート」にはさまざまな問題指摘がある。これは強制的な提出を求めたのか。教員評価のデータにするのか。校長会やPTAではどのような意見が出されていたのか。個人情報保護条例に抵触するのではないか。

<市の答弁>
 1人ひとりの教員の授業改善を目的としている。アンケートは任意であり義務ではない。校長会やPTAでは概ね趣旨を理解し協力いただいている。今回のアンケートは教職員が自らの意欲・資質能力を高めるための参考資料であり、個人情報保護条例の対象とはなるがその目的にのみ使用するため、条例に抵触しないと考えている。「教職員の評価・育成システム」改訂の全体像は検討中であり改善点は要望していきたい。

※ 今回試行的に行われたアンケートは本来教員の評価に使用するものであり、その目的を伏せて実施されました。校長会やPTAからも不安の声が寄せられています。このようなアンケートは保護者と先生との信頼関係を失なわせるものです。教員や学校が保護者とのつながりをもっと深め、教員同士がさまざまな実践交流の中で互いに高めあうことのできる教育条件づくり(30人学級や正規教員を増やす、研修の保障など)こそ今求められており、その立場でこれからもがんばります。


保護者への授業アンケート
担当教員の氏名や生徒・児童の年・組・出席番号・氏名が印字された状態で配布された
(画像はプライバシー保護のため加工しています)

学童保育の充実を ・・・ だばなか大介議員が質問

4年生以上の受け入れを

<質問>

 学童保育4年生以上の受け入れは4月から全部の児童会で始めるのか。

<市の答弁>
 全部の児童会で試行実施を予定している。


時間延長を

<質問>

 「終了時間を19時までに」「長期休暇・振替休日の開始時間を8時からに」は保護者の願い。教育委員会は審議会で諮るべき。

<市の答弁>
 H20年にアンケートをした中では時間延長の要求は少なかった。時間延長も審議していく必要はある。徐々に考えていく。

<質問>

 H20年のデータは古い、新年度再度アンケートを取り審議会に諮るべき。

<市の答弁>
 まずは学年延長を進めたい。

だばなか議員は、学年延長も時間延長も同時に進めよと訴えました。

自然エネルギーを活かした街づくり ・・・ にわ実議員が質問

太陽光・熱利用補助金制度の創設を

<質問>

 一般家庭向けに自然エネルギー活用助成制度(太陽光・太陽熱利用)を創設してはどうか。

<市の答弁>
 国の動向や先進事例を見極めながら普及促進策を検討したい。


 公共施設に太陽光発電設備を進めよ

<質問>

 公共施設を利用した中小規模の太陽光発電システムや小水力発電を設置費用は一般会計から支出し、運用益は該当する施設へ還元する方式で、積極的に計画してはどうか。

<市の答弁>
 初期費用・維持管理費など研究して、取り組んでいきたい。

奈良県水道局御所浄水場の太陽光発電パネル

防犯灯のLED化を進め
 自治会・地元業者・市に活力を
 ・・・ だばなか大介議員が質問

 <質問>
 電気代が自治会会計を圧迫している認識はあるのか。

<市の答弁>
 認識している。


<質問>

 LED化を進めるべき。

<市の答弁>
 基本的には進める。


<質問>

 いつから始めるのか。

<市の答弁>
 26年度からと考えている。


<質問>
 LED化後の電気代補助は自治会財政を勘案すべき。

<市の答弁>
 器具の更新もあるが、できるだけ自治会の負担軽減も考えたい。
 

駅無人化撤回とトイレットペーパー設置を ・・・ かどの雄一議員が質問

<質問>
 近鉄汐ノ宮駅無人化の撤回を要請したのか。南海で駅無人化の動きはあるのか。駅トイレットペーパーの設置状況と今後の取り組みは。

<市の答弁>
 障がい者への対応や安全確保対策等の要請はした。南海の今後の無人化については各駅の利用者数や段差、応援体制を勘案し計画していく旨確認している。
 トイレットペーパーについては、近鉄は全駅設置されている。南海は主要駅と乗降人員2万人以上が目安に設置され、河内長野駅と三日市町駅に設置された。

自主防災組織について ・・・ 宮本さとし議員が質問

<質問>
 避難場所の検討や自主防で、より現実的な防災訓練にむけ地元から出される要望や不安に耳を傾け具体化を。

<市の答弁>
 現在市内に27地域で自主防災組織が設立、全体の46.2%となっている。自主防災の訓練内容は応急処置や初期消火を実施する訓練から簡易図上訓練として防災上の問題をみんなで共有する訓練など始まっており、今後も地域の実情に即して進めていきたい。

テニスコートの整備を急げ ・・・ 宮本さとし議員が質問

<質問>
 幅広い年齢層で多くの市民に利用されるテニスコートの整備を急げ。。

<市の答弁>
 著しく傷んでいる大師及び荘園の両庭球場は補修などの対応を行いつつ、平成26年度に大師、平成27年度に荘園庭球場の改修を目標に庁内協議を進めていく。

乳がん検診を受けやすくせよ ・・・ たけとみ唱子議員が質問

<質問>
 大阪南医療センターへ乳がん検診の回数増を引き続き市は求めよ。

<市の答弁>
 再三、回数や定員の拡充の申し入れをしていたが、定員を増やす方向で検討していると回答を頂いた。早期の受診機会拡充に向けて引き続き努力していきたい。

資源ごみなどの保管場所が大変 ・・・ だばなか大介議員が質問

<質問>
 ペットボトルの収集はプラと一緒に月2回にせよ。

<市の答弁>
 ペットボトル収集は、市内スーパーで実施している。


<質問>

 資源ごみ、プラ、ペットボトルをいつでも持って行ける場所と時間の拡大を。

<市の答弁>
 当面は現行の場所・時間で対応する。

主人公である住民の声を聞き
   住みよいまちづくりを
 ・・・ たけとみ唱子議員が質問

<質問>
 開発観光(株)が清見台中心地に有料老人ホーム建設計画を出している。市は、住民への説明責任を果たすよう指導すべき。

<市の答弁>
 市の手続き終了後、事業者による説明会が2回行われているが「区画購入時の覚え書き違反では」等意見が出たと把握している。市は事業者へ、住民の声を聞き、自治会や住民に丁寧な説明を求める。


たけとみ議員は、
住民の意見を述べるとともに、近隣住民へ行った個別の説明も不十分で、住民が一定の期間内に意見書を出せることも伝えていないことは許せない。住民が知らないまま計画が進められていることを指摘。住民が求めているのは店舗である。店舗の見通しはあるのかと質問。

<市の答弁>
 手続きは完了しているが、住民へ理解を得られる取り組みをするよう粘り強く働きかける。店舗の状況はつかんでいないが、住民の利便性に配慮できるものをと申し入れしている。

たけとみ議員は、説明責任の追及を再度求め、店舗を誘致するよう訴えました。また、有料老人ホームについて「特養老人ホーム」を思い浮かべる住民が多い。実際は高齢者マンションで入居者個人が外部のヘルパー利用を行うというもの。市としてホーム運営事業者へも説明責任を果たすよう指導をと求めました。

園名柱を改善せよ ・・・ かどの雄一議員が質問

<質問>
 公園の園名柱の名前を統一せよ。

<市の答弁>
 すでに調査及びパネル作成は完了し取り付け作業を実施しており、H24年内に完了する。

よしや峠の拡幅を ・・・ にわ実議員が質問

<質問>
 市道三日市高向線(よしや峠)の本格的な拡幅工事を計画せよ。

<市の答弁>
 7月の崩壊現場は、年度内に復旧させる。拡幅工事は困難。

にわ議員は、市街地の東西連絡道路の整備遅れを根本的見直すよう強く要望しました。

日本共産党 個人質問

 宮本 さとし 議員  12月12日(水) 11時半頃〜

  1. 「授業アンケート」について。 この間実施された「授業アンケート」は個人情報保護条例に抵触するなどのさまざまな問題指摘がある。保護者と信頼関係を損なうような授業アンケートは実施せず、保護者とのつながりを深め、教員同士がさまざまな実践交流の中で互いに高めあうことのできる教育条件づくりにこそ力をいれよ。
  2. 自主防災と防災訓練について。避難場所の検討と、より現実的な防災訓練にむけ具体化を。また、各地元から出される要望や不安に耳を傾け、より市民の安全確保と防災意識の向上に向け努めよ。
  3. 市営テニスコートの整備は早く具体化を。

 かどの 雄一 議員  12月12日(水) 14時頃〜

  1. 今後5年間で推し進めようとしている、市民いじめの「財政体質改善プログラム」では市財政は好転しない。主に子育て世代を切り捨てる内容だ。
  2. 市が出資している「河内長野都市開発株式会社」の諸問題について。
  3. 近鉄の汐ノ宮駅の無人化については撤回を。各駅にトイレットペーパーを早急に設置するよう要請を。
  4. 公園の園名柱への名前を統一せよ。

 たけとみ唱子 議員  12月12日(水) 14時半頃〜

  1. 開発観光株式会社による清見台一丁目の有料老人ホーム(住宅型)建設計画について、地域住民の声を聞いて住みよいまちづくりを。市は、開発観光株式会社へ地域住民への説明責任を果たすよう指導すべき。
  2. 有料老人ホーム(住宅型)の市の考えは。
  3. 市財政体質改善プログラムの水道料金福祉減免制度の廃止は許されない。
  4. 乳がん検診の回数増を大阪南医療センターに引き続き求めよ。

 にわ 実 議員  12月13日(木) 10時〜

  1. 教職員勤務実態の改善について。
    (1)教職員超勤問題のその後の対策は。
    (2)教職員休憩室はどう改善するのか。
  2. 原発に頼らず自然エネルギーを活用する自治体へ。
    (1)一般家庭向け太陽熱温水器と太陽光発電システム補助制度や、小風力発電の補助金制度を設けよ。
    (2)公共施設の太陽光発電や小水力発電を、積極的に計画してはどうか。
  3. 費用対効果、バランスの取れた道路網を構築し、安全・安心の街に。
    (1)市道三日市高向線の通称「よしや峠」本格的な市道拡幅計画を持て。
    (2)歩道の傷みが激しい。主要な歩道は車イスでも通行できるように改修せよ。

 だばなか 大介 議員  12月13日(木) 11時半頃〜

  1. 防犯灯のLED化で自治会・地元業者・市に活性化を。
  2. 貴望ヶ丘府営14棟〜松ヶ丘公園間の里道に防犯灯を。
  3. 資源ごみ類の保管場所が大変。
    (1)ペットボトルをプラと一緒に月2回の回収に。
    (2)資源ごみ・プラ・ペットボトルをいつでも持って行ける場所と時間の拡大を。
  4. 学童保育は保護者の声を聞いて。
    (1)4年生以上受け入れの進捗は。
    (2)終了時間を19時までに。
    (3)学校休日の開始を8時に。



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