2010年9月議会

2010/10/12

 河内長野市9月市議会が9月1日から28日までの日程で開かれました。今議会は21年度の決算認定などが審議されました。
日本共産党議員団の質問と活動内容などをお知らせします。

市民を応援してこそ未来は開けます
痛み押しつけ「財政健全化プログラム」の見直しを

09年度 決算
 一般会計 5千万円の黒字
 特別会計 2億円の黒字


一般会計 歳入325億円、歳出総額324億5千万円(5千万円の黒字)
特別会計 歳入246億1千万円、歳出総額244億円(2億円の黒字)
※特別会計は、国保・老人保健・介護保険・公共下水道・後期高齢者医療など7会計です。

健全化プログラムは街の活性化に閉塞感


 市税収入は、長引く不景気の中、前年度より全体で、7億8千万円の減少となり、市民生活の厳しさが反映されています。
 いま政府は、大企業には減税策などを続ける反面、庶民には社会保障を削減し続け、さらには消費税の増税まで押し付けようとしています。このような中で地方自治体が果たすべき役割は、悪政の防波堤となり市民の命と暮らしを守ることです。さらに当市では人口減に歯止めをかける施策も大きな課題です。
 しかし高齢者バス券や敬老祝い金は廃止したまま、がん検診の有料化の継続で検診率を悪化させるなど市民負担を押しつけてきました。芝田市長の推し進める「第二次財政健全化プログラム」による住民サービス削減方針が、今どの部署においても閉塞感をもたらしています。

市民の苦難に心を寄せて仕事を

 市財政の健全化のために市民の生活が不健全になっていては本末転倒です。市の財政状況が好転しているなか、まず無駄な「ふるさと農道事業」は中止・見直し、高齢者福祉の切り捨てをやめ、子どもの医療費助成を拡充することなどで、子育て世代の増加に努めることです。そして高齢者・子育て支援はどんな時も市民に「心を寄せて仕事をする」ことが重要だと日本共産党は強く訴えました。
「健全化判断比率」は年々改善

河内長野市の財政健全化比率は、年々改善されています。
 「この数字は府下で見て、どういった状況なのか」の質問に、当局は「まだ他市の09年度の状況は把握できていないが、府下の政令市をのぞく市町村のうち、08年度で実質公債費比率は良い方から17番目、実質公債費比率では良い方から4番目」と答弁。
 財政調整基金の残高も当初想定よりも増え、財政的には好転しています。それにもかかわらず市は「財政健全化」の名のもとに市民負担を増やす一方です。


実質赤字比率・連結実質赤字比率は赤字額がないため「−」表示

ちょっとおかしいぞ!
庶民の懐あたため立て直してこそ

  円高に揺れる日本経済。しかし資本金10億円以上の大企業は09年度、内部留保を10兆9千億円増やし(4.7%増)、年度末時点で243兆9千億円をため込んでいます。(財務省が3日発表した法人企業統計から「しんぶん赤旗」が算出)
 大企業は円高・株安を理由に法人税減税など優遇措置の拡大をさらに主張しますが、正社員の非正規への置き換えや賃下げなどでコストを減らし、お金をため込んできました。その一方で庶民は収入減のうえ、行政サービスの切り捨てや負担増では将来にも不安。これでは庶民の購買力をさらに低迷させ、景気回復は遠のくばかりです。
 日本共産党は大企業にしっかりものを言い、国政でも市政でも暮らしまもり内需主導の経済成長をすすめます。

日本共産党 代表質問

 宮本 さとし 議員  9月10日(金) 10時〜

  1. 世界は非核に一歩踏み出した。「非核宣言都市」として市長の思いを聞く。
  2. 教育環境の充実を。
    (1)中学校給食の実現を。
    (2)35人学級の早期実施を。
    (3)発達障害支援の強化を。
    (4)スポーツ施設の整備などは計画的に進めよ。
  3. 介護保険が始まり 年、被保険者と常に向き合う自治体としてその課題と役割について。
  4. 「子ども子育て新システム」が内閣方針として進められているが、市はその状況を把握しているのか。保育の充実と公的責任について問う。
  5. 好転している市財政状況の中、第二次財政健全化プログラムを見直し、徹底したムダの検証と住みたくなるまちづくりのための市民サービスの復活、充実を。
    ・地方交付税の動きはその後どうなっているのか。
    ・「ふるさと農道」事業は突き進みながら、なぜ橋本までのバイパスの工事はペースダウンなのか。
    ・市営斎場の立て替えは社会情勢に照らし、さらにコストを下げる方向で見直しを。
    ・所在不明の高齢者はいないのか。
    ・千代田、美加の台駅のバリアフリーの実施に向け積極的な働きかけを。
    ・子ども医療費の通院助成を小学6年まで実施を。
    ・子宮頸ガン検診の拡充と、予防ワクチン接種への補助を。正しい情報を早く提供し市民に安心を。
  6. 市長が先頭に南海・近鉄の協力を深め、河内長野への流動人口(観光人口)を増やす取り組みを強めよ。

日本共産党 個人質問

 だばなか大介 議員  9月13日(月) 10時半頃〜

  1. 高齢化をむかえる中で、ゴミ収集の改善を。
  2. 市の公的責任を投げ捨てる「公立保育所の民営化」は許されない。

 かどの 雄一 議員  9月13日(月) 1時半頃〜

  1. 市民の命を守る施策について。
    (1)国保料を引き下げよ。
    (2)保険証の未交付・未更新は直ちにやめよ。
    (3)国民健康保険の広域化について。
    (4)介護保険料の引き下げを。
  2. 河内長野駅・千代田駅から国道310号線を松ヶ丘方面〜近大病院〜泉ヶ丘駅ルートのバス運行を南海バスに要請せよ。
  3. 千代田・長野の窓口センター廃止をやめよ。

 たけとみ唱子 議員  9月13日(月) 4時半頃〜

  1. 住みよい街づくりを。
    (1)相次ぐスーパー閉店・撤退について市の見解を聞く。
    (2)南海バスダイヤ改定で特に夕方の清見台から三日市町駅のバスが減った。買い物に行けないとの市民の声を南海バスに働きかけよ。
  2. 障害児学童「わくわくクラブ」の送迎支援を市の責任で行え。

 にわ 実 議員  9月13日(月) 5時頃〜

  1. 土砂埋め立て規制条例の改正について。宅造法を除外していることが埋め立て目的の業者の抜け穴になっているが、どうするのか。
  2. 住みよい街づくりを。
    (1)河内長野駅構内のエレベーター設置工事について。
    (2)よしや峠と悦過坂の拡幅について。
  3. 日野谷裁判の経過と今後の見通しについて。

どなたもお気軽に傍聴へ

 本会議の傍聴入り口は、市役所来庁者駐車場側入口を入ってすぐ右側です。
 委員会は、議会事務局でお尋ね下さい。
 予定時間は多少前後することがありますのでご了承ください。





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