2010/09/08更新
河内長野市6月市議会が6月7日から23日までの日程で開かれました。
日本共産党議員団の質問と活動内容などをお知らせします。
2園しかない公立保育所
これ以上の民営化には反対!
請願署名1万2100筆
市の行政改革実行計画で公立保育所の民営化の検討が示されるなか、保育所・園の保護者のみなさんなどが取り組まれてきた「保育所民営化反対・私立保育園への補助費の拡大・保育料の値上げ反対を求める請願」が12100筆の署名をそえて出されました。
市民の願いにそむく 自・公・民・無所属
日本共産党議員団は請願の紹介議員になり採択されるようにがんばりましたが、他会派の議員は私立保育園への補助の拡大や保育料の値上げ反対では一定の賛同を得られたものの、民営化については、市の財政状況や他市の民営化促進の流れがあるとして市民の願いの詰まった請願を否決しました。
主人公は子ども
市は財政難を理由に、民営化の検討を進めていますが、いま最優先に検討されなければならないことは「未来を担う子供達の成長にとってどうなのか」です。市も優先すべきは「市全体の保育水準を高め、保育環境を向上させるもの」と答弁しています。また行政機関としての公立保育所は、保育や子育ての実態や課題を具体的に把握し、市全体の子供達の成長や保護者にも責任を持つという、重要な役割を担っています。
子どもの予算を削るな
河内長野市は私立保育園12園に対し、公立保育所はわずか2園。仮に1園が民営化されれば、明らかに保育行政または市全体の子供達にとっての土台が大きく後退することになります。市の未来を担う子供達の成長に対し「お金が無いから予算を削ろう、公的責任も投げ捨てよう」こんな事は到底考えられません。日本共産党は、今こそ保育をはじめ子育て支援にお金を使い、市民と市の未来を開いて行くときだと主張しています。
2009年度 近隣市との保育所の比較
吉田礼子市会議員の議員辞職について
このたび日本共産党の吉田礼子河内長野市会議員が健康上の理由で7月15日議長に対し辞表を提出しました。
吉田議員は6月中頃から不調をきたし、6月16日の市議会本会議個人質問の後に急変、病院にて脳梗塞と診断され即入院となりました。さいわい日常生活にほとんど支障のないところまで回復していますが、今後も再発の可能性が極めて高く、このまま議員活動を続ければ公務はじめ市民の皆様に責任を果たせなくなる、との本人の強い要望を受け、今回の辞職にいたりました。
なお、吉田議員の辞職に伴い4月に行われた市議会議員選挙において次点となっていました 日本共産党にわ実 前市議が、7月28日に繰り上げ当選となりました。今後とも日本共産党市会議員団、かどの雄一・にわ実・宮本さとし・だばなか大介・たけとみ唱子の5人が、みなさんと力を合わせ公約実現、住みよい街づくりに全力でがんばります。
引き続き日本共産党への大きなご支援を心からお願いたします。
いまこそ国保料一世帯一万円引き下げよ ・・・ かどの雄一議員が質問
<質問>
保険証一枚で医者にかかれる国民皆保険所制度は、すべての国民に医療を公的に保障するはずの制度です。しかし、国民健康保険料があまりにも高すぎて払えず保険証がもらえなくなり、病院にも行けず、命を落とすという事態が全国で繰り返されています。本来いのちを守るための医療保険が高い保険料によって人の命を奪うことがあってはなりません。市は国保料の値上げをせず、一世帯1万円の引き下げを行い、市民の命を守れ。
<市の答弁>
医療費の額が年々増加している現状では、保険料の引き下げは非常に厳しい状況です。
市民には負担増、市はミスで交付金減 ・・・ かどの雄一議員が質問
<質問>
市のミスにより、高額医療・介護保険の払い戻し金1572万円が過払いされた。さらに国から交付されるべき介護給付費財政調整交付金約1500万円をもらい損ないました。これらの再発防止策は。また責任は誰がとるのか。
<市の答弁>
今の段階ではおわびするしかない。電算会社と再発防止について確認し、担当部局もチェックを徹底できるよう仕組みを再構築した。
6/16付け朝日新聞
公立保育所の民営化は許されない! ・・・ だばなか大介議員が質問
<質問>
民営化反対の請願署名12100筆が出されているこの住民の思いに市長はどう答えるのか。
<市の答弁>
重く受け止める。
<質問>
民営化が財政面という極めて一面的な側面から論じられているが最優先に検討されるべきは憲法と児童福祉法に定められたように「子ども達の成長とってどうなのか」にあるべきと思うがどうか。
<市の答弁>
優先されるのは、市全体の保育水準を高め、子ども達にとっての保育環境の向上である。
<質問>
公立保育所は行政機関であり市全体の子ども達の成長に責任を負っていると思うがどうか。
<市の答弁>
その通りだ。
<質問>
民営化されれば、行政機関としての設置目的が損なわれる。財政健全化プログラムにおいて「施設の設置目的やサービスの質を損なうことなく歳出抑制が期待できる施設は...」にも反することになるがどう考えているのか。
<これに対し市は>
答弁不能になり、22年度中に一定の方針を出すと答えました。
障害児学童保育わくわくクラブの補助金増額を ・・・ たけとみ唱子議員が質問
<質問>
「わくわくクラブ」は、子供にとって安心して過ごせる生活の場であり、発達保障の場としても大切な役割を担っている。しかし運営は保護者が行っており、場所は、障がい者福祉センターあかみねの一室を借りている。あかみねが行事などで借りられないときは、マクドナルドなどで過ごすこともある。補助金の増額と安定した場所の確保を。
<市の答弁>
市は、わくわくクラブが「障害児にとって、大変貴重な活動の場であること」・「家族の介護負担を軽減することを目的とする活動を自主的に実施している」が、活動の基盤は不安定である現状と認める答弁を行いました。しかし、「責任ある法人による法に基づく日中一時支援事業の充実を追求すべき」として補助金の増額はしない考えを示しました。
<それに対したけとみ議員は>
本来なら市の責任で行う障害児学童保育をお母さん達が大変な苦労をしながら行っていることを訴え、今後の議会でもわくわくクラブのことを取り上げていきますと締めくくりました。
場所の確保については、クラブで使うおもちゃや教材を置く部屋は社会福祉協議会と市が相談をして柔軟な対応をしていくと答弁しました。現在、あかみねの2階倉庫を、おもちゃ等の置き場として利用しています。
「特養」待機者を無くすなど制度改善を ・・・ 宮本さとし議員が質問
<質問>
整備が始まった小規模特別養護老人ホームは今までの施設と比べ入所基準、利用料の違いは何か。施設整備の今後の見通しと待機者解消に向け当市の考えを聞く。
<市の答弁>
入所対象者が市民に限られる以外は入所基準に差はない。すべてが個室となるために居住費が高くなる。南花台下のクローバーの丘に続き平成23年3月に元美加の台病院を改修して小規模特養の開設予定で進めている。
<それに対し宮本議員は>
小規模特養は生活環境がよくなる反面利用料が高く低所得者は利用できない。その上保険料だけは引き上がるシステム。待機者が300人を超えている中、保険あって介護なしとならないよう国の負担を増やさせることなど強く訴えました。
公共施設のトイレ整備を ・・・ 吉田 礼子議員が質問
<質問>
市役所やラブリーホールなど、和式トイレが多く、洋式トイレに変更してほしいと言う声を多く聞く。また市役所の洋式トイレは手すりがついているものの個室が狭すぎる。誰もが利用しやすいように改善せよ。
<市の答弁>
和式トイレの比率が多いことは認識している。今後の大規模改修の中で可能な限り改善していきたい。
今こそ「ふるさと農道」の中止・見直しを ・・・ 吉田 礼子議員が質問
「ふるさと農道」建設の、そもそもの目的はなんだったのか。周辺地域においても、すでに耕作放棄地域が激増しているなか、農道としての存在意義もなくなっている。ムダな大型開発道路よりも生活道路の改善を急ぐべきだと訴えました。
新町橋南交差点の改良と新町橋北側の歩道整備を急げ ・・・ 宮本さとし議員が質問
<質問>
新町橋南交差点は右折ラインやゼブラゾーンの設置、緑地帯の見通しをよくするなど安全対策をすすめよ。また以前に本義会でも約束された国道371号新町橋北側の歩道整備が進んでいないのはなぜか。早急に整備をすすめよ。
<市の答弁>
地形的制約もあり通行には不便をかけていると認識している。緑地帯の見通しの改善や右折ラインの整備についても関係機関と協議していきたい。
また、新町橋北側の歩道整備については隣接地権者も承諾されており府において予算確保に向け努力すると報告を受けている。早期着手に向けひき続き要望していく。
宮本議員は、「府がやらないのなら市が整備して府に請求したらどうか」と提案したところ、市はそのかまえで要望していきたいと答えました。
議会後、新町橋南交差点の改良を要望する宮本議員
緑ヶ丘・赤峰グランド〜上原町交差点間
バイパスの1日も早い完成を ・・・ だばなか大介議員が質問
<質問>
用地買収を始めた昨年6月からどれだけ進んだのか。
<市の答弁>
約0.3q区間、約9300uのうち面積当たりの進捗率は約24%買収した。
<質問>
住民の早期開通を求める声は高まっている。買収したところからつくり始めよ。
<市の答弁>
部分着工の検証計画があると大阪府から聞いている。市としても総力をあげていく。
公共交通の取り組みは住民参加で行え
大矢船から南花台経由のバス問題の進展は? ・・・ 吉田 礼子議員が質問
<質問>
公共交通の改善は住民参加で行え。大矢船地域から南花台方面の昼間のバスダイヤ復活について、3月議会後の取り組みを聞く。
<市の答弁>
国の制度を活用した3カ年実施計画「地域公共交通総合連携計画」を昨年11月に策定した。その取り組みの一つとして、需要に応じたバス路線の見直しの協議を、関係者の協働により平成22年度から取り組みたい。
大矢船地域全体の取り組みとして住民参加はもとより、地域住民が主体となって取り組めるように進めたい。
公共交通の促進を ・・・ 宮本さとし議員が質問
<質問>
楠ヶ丘地域における公共交通の試験運行案の状況は。地元住民の声を取り入れ本格運行へ導け。
モックルバスの延伸を! ・・・ かどの雄一議員が質問
<質問>
大阪南医療センター玄関口が出発・終点となっているモックルバスを府営木戸住宅まで延伸し、市民の利便性を図るべきではないか。
<市の答弁>
路線の延伸などはバス一便の運行に要する所要時間を増やし、運行本数の削減にもつながりかねない。既存路線との競合もあり、現在のところ府営木戸住宅までの延伸は難しいと考えている。
モックルバス
最大200円の新料金体系で運行中
清見台まわりのバスを三日市町駅西側にも乗り入れよ ・・・ たけとみ唱子議員が質問
<質問>
清見台まわりの南海バスは、バス停を三日市町駅東側だけでなく、駅西側にも増設し暮らしやすい街づくりを。市としていつをメドにすすめていくのか。
<市の答弁>
バス路線の見直しの協議を関係者との協働により今年度から取り組んでいきたいと考えている。まずは、公共交通の現状と課題を住民の要求を聞いてまとめ、平成23年度には南海バスとの合意形成を図りながら、具体的実施時期等のメドを立てていきたい。
<それに対したけとみ議員は>
「三日市フォレストで買い物をして、重たい荷物を持って、駅東側バス停まで行くのがしんどい」という声を聞いている。清見台は高齢化が進んでおり、公共交通充実の要求が高まっている。早急に駅西側にもバス停を増設するよう重ねて訴えました。
バス路線の空白地域を解消せよ ・・・ だばなか大介議員が質問
<質問>
桐ヶ丘・あかしあ台 方面にバスを。
<市の答弁>
まずは地域で意見集約を行い、地域が主体的に取り組むことが出来る体制を築き上げることが何よりも必要。
<それに対しだばなか議員は>
それを援助するのが市の仕事だと主張しました。
<質問>
下里町でバスの本格運行を。「この機会になんとしてもバスを」が住民の声だ。
<市の答弁>
施行結果採算面は非常に厳しい。今後バス運行検討委員会において協議を進め、市地域公共交通会議で評価し、バス事業者とも協議し検討していく。
第2期アスベスト健康調査が始まります
<無料>
アスベストに関係する健康に不安な方はぜひ受診を。
150人から300人規模に拡大されます。
今回の調査は2期目で、5年間にわたり問診とX線検査が行われます。
9月10日(金) 朝9:30〜 ラブリーホールです
詳しくは、市広報8月号をご覧ください。
南海滝谷駅へのエレベーター設置工事始まる
このたび、滝谷駅にエレベーターが設置されることになり、すでに6月末より工事が始まっています。
同時に多目的トイレの設置、上下ホームかさ上げ工事もされ、駅バリアフリー化が実施されます。
完成は来年3月末の予定です。
今議会に提出された意見書案
今議会には、次の意見書案などが出されました。
●所得税法56条の廃止を求める意見書 (河内長野民主商工会 婦人部)
●保育制度改革に関する意見書 (河内長野市保育運動連絡会)
日本共産党 一般質問
たけとみ唱子 議員 6月16日(水) 11時半頃〜
- 清見台廻りのバスを、三日市町駅西側にも乗り入れ、暮らしやすい街づくりを。
- 障害児学童「わくわくクラブ」への補助金の増額せよ。現在「障害者福祉センターあかみね」を保護者が予約して貸し室利用している。市として安定した場所の確保を。
かどの 雄一 議員 6月16日(水) 1時半頃〜
- 医療、介護保険について。
(1)高すぎて払えない国民健康保険料を引き下げ、市民のくらしと命を守れ。
(2)高額医療・介護保険の払戻金の過払いは、どこに問題があったのか。再発防止対策は考えているのか。- 大阪南医療センター発・止のモックルバスを府営木戸住宅までのばして、市民の利便性を図れ。
吉田 礼子 議員 6月16日(水) 2時半頃〜
- 市役所、ラブリーホールなど公共施設のトイレ整備(和式を洋式にするなど)の充実を。
- 大矢船地域のバス運行改善の取り組みについて。
- 今こそ「ふるさと農道事業」の中止・見直しを。
宮本 さとし 議員 6月17日(木) 1時半頃〜
- 新町橋南交差点の安全対策と、国道371号新町橋北側の歩道整備を急げ。
- 公共交通の充実にむけて。
(1)楠ヶ丘地域における公共交通の試行運転案の状況を聞く。
(2)モックルバスの新料金試行は周知と宣伝の強化を。- 特別養護老人ホームの待機者は依然多い。施設整備の今後の見通しと、待機者解消に向け市の考えを聞く。
だばなか大介 議員 6月17日(木) 2時半頃〜
- 公立保育所の民営化はゆるされない。
- 桐ヶ丘・あかしあ台方面にバスを。
- 下里町でのバス本格運行を。
- 赤峰グランド〜上原町交差点へのバイパスの早期完成を。
どなたもお気軽に傍聴へ
本会議の傍聴入り口は、市役所来庁者駐車場側入口を入ってすぐ右側です。
委員会は、議会事務局でお尋ね下さい。
予定時間は多少前後することがありますのでご了承ください。