河内長野市9月市議会が9月2日から20日までの日程で開かれました。
日本共産党市議団の質問要旨と活動内容などをお知らせします。
医療制度改悪 =住民負担大幅増=
70歳以上10月から患者負担1割に
医療費・保険料が払えない人の対策を
国の医療制度改悪により十月より七十歳以上のお年寄りの患者負担が一割(一定以上の所得者は二割)になります。
だばなか議員は医療機関の窓口で一割の医療費が払えない人に対して手立ては検討しているのか。また、保険料の払えない人から健康保険証の取り上げはしないよう求めました。今回の医療費の負担増によって受診抑制が起こらないようにし、市民の福祉と健康を守る施策を推進するよう質問しました。
これに対して市は、医療費が払えない人に対しては現在ある府の「かけ込み融資」など利用してほしい。自己負担限度額を超えた分については払い戻しできる。保険証の取り上げ(資格証明書発行)はしないと答えました。
市民から不安の声
「住基ネット」稼動...個人情報まもる措置を要請
住民基本台帳ネットワークシステムが八月五日から稼動になり、市民の多くが不安を持ち、多くの自治体からも批判の声が上がっています。
だばなか議員は、個人情報の漏洩と不当利用の危険性はこの仕組みでは避けられないし、すべての国民に十一けたの番号を割り当てることへの国民的同意はない。個人情報を守る最大限の措置をとること。漏洩の恐れのあるときはネットを切断するなどの措置をとるよう要請しました。
これに対し市は、「住基ネット」管理運営要綱などを作って対策をとっている。情報の漏洩があればネットを切断する。国に対し早く個人情報保護条例をつくるよう要望しているなどと答えました。
日本共産党議員団は七月十八日の口答申し入れに続き同二六日には「住民基本台帳ネットワークシステム実施の延期を国に求める要望書」を提出しています。
放課後児童会条例制定
学童保育有料化(月5千円)
共働き家庭や母子・父子家庭の小学校低学年の子供の放課後の生活を守る施策が「放課後児童健全育成事業」として行われてきましたが、今回「放課後児童会条例」として制定されることになりました。
長年の住民運動の成果として評価できますが、土曜日も開設してほしいなどの市民の要望はかなえられておらず、これまで無料(おやつ代のみ実費負担で月3千円)であったものが、保育料として月5千円(プラスおやつ代)に有料化されるなどの問題もあります。
「学童保育」の条例化にともない、住民から「学童保育の充実を求める請願」が提出されました。
日本共産党市議団は紹介議員となり、保育時間の延長、土曜日の開設、保育料無料の維持などを主張してがんばりましたが、「保育料無料維持」の条例修正案については否決されました。
市民団体からの請願への各党の態度 (○:賛成 X:反対) | ||||||
日本共産党 6人 |
楠水会 7人 |
公明党 4人 |
リベラル 河内長野 3人 |
無所属 桂議員 |
無所属 島田議員 |
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身体障害者療護施設「梅の里ホーム」及び 知的障害者通所授産施設「つじやま作業所」 の建設並びに運営に関する請願 (障害者の生活を広げる会など) |
○ | × | × | × | × | ○ |
学童保育の充実を求める請願 (河内長野学童保育連絡会) |
○ | × | × | × | × | ○ |
2001年度の決算状況は黒字
2001年度の決算認定案件が提出されています。
一般会計は
歳入 386億5464万円
歳出 380億6225万円
約5億円の黒字となっています。
その他に国保会計など8会計の総額は
歳入 667億8172万円
歳出 653億5629万円
約14億円の黒字となっています。
図書館・寺ヶ池プール・モックルバス
実施後の評価と改善点について提案
七月から新図書館、寺ヶ池プール、モックルバスなど、新しい施策が実施されましたが、だばなか議員は実施後の評価といくつかの改善点を提案しました。
これに対し市は、いずれも実施後、間がないのでもう少し様子を見て検討する。プールについては、土・日の券販売員を増やす。日除けテントは設置すると答えました。
緑ヶ丘南町に隣接する「残土の山」
埋め立て業者が「行政処分取消」求め提訴
緑ヶ丘南町に隣接する「残土の山」について、市が事業者に対し埋め立ての「許可取消処分」を行いましたが七月四日、埋め立て業者の「不二講装」が「行政処分の取り消しを求める訴訟」を起こしました。(第一回裁判は十一月七日午後一時予定)
だばなか議員は、経過と市の対応をただすとともに、裁判中であっても違法状態が続き危険な「残土の山」の是正について業者を指導するよう求めました。
赤峰・貴望ヶ丘交差点など交通混雑の解消を
だばなか議員は交通混雑の解消について以下のように提案しました。
1.外環上原町から小山田までの大阪河内長野線を早期に完成させ、赤峰交差点の混雑を解消すること。
2.貴望ヶ丘入り口交差点の貴望ヶ丘から千代田台への右折信号の設置。
3.小山田口交差点から南貴望ヶ丘までの道路の拡幅と側溝に溝蓋をすること。
これに対し市は、次のように答えました。
1.用地買収をしており平成十六年から工事にかかる。
2.いま進めている貴望ヶ丘病院住宅線の改修と一緒にやる。地権者の協力が得られれば前倒しでやる。
3.拡幅はむずかしいが、溝蓋は検討する。
市独自の高校、大学などへの
入学金融資制度の創設を!
今日の不況を反映して、高校、大学の入学金を払えない家庭が増えています。
かどの雄一議員は勉強を続けさらに進学して専門知識を身につけたいという子どもたちの夢を叶えるために、市独自の入学金融資制度を創設するよう求めました。
これに対し市は、「日本育英会」や「府の育英会」の入学資金貸付制度や国民生活金融公庫の教育ローンなどが利用できるので、今は市独自の入学金融資制度創設は考えて無いと答えました。
青年が待ち望んでいる
スケートボード、インラインスケート、
BMX、バスケットボールなどの出来る
スポーツパークの設置を!
9月市議会でかどの雄一議員はスポーツパークの早期設置を求めました。
これに対して市は、二千u以上の遊水池で利用可能な場所が六カ所あるが、建設コストが高くなり早期設置はむずかしい。赤峰市民広場のキャンプ場など一部見直しの必要性と合わせ、スポーツパークを設置できればと考えていると答えました。
日東・大師町内の交通安全対策と
道路、歩道の改修を
南あきら議員は交通安全対策などについて以下のように提案しました。
1、河合寺から東中学へ行く幹線道路の三叉路に信号機の設置を。
2、「福祉センター」「総合体育館」への幹線道路を改修せよ、また、スピード規制などを行い歩行者の安全対策を。
3、傷んでいる歩道や道路の改修を早急に進めよ。
4、石川、天見川に草が茂って川底があがっている。しゅんせつを進めよ。
【市の答弁】
1、この三叉路への信号機設置の要望が出ているが、十%の勾配があり歩行者溜まりができないので信号設置は困難である。
2、S字カーブがあるが改修困難である。歩道などの安全を確保する。安全対策として三十キロのスピード規制の路面表示をする。
3、車道、歩道の舗装は順次やっていく。今年度下半期で日東・大師町の楠台一号、楠水台四号線を改修する。
4、西條川や新喜多橋付近は土砂堆積率十%でありしゅんせつの予定は無い。
下水道普及対策を
南あきら議員は下水道普及対策ついて以下のように質問しました。
1、下水管が来ている地域は法律で三年以内に水洗化工事を終了するとなっている。割合はどうか。
2、地代、家賃などのトラブルで工事が遅れる。民事上の問題解決に向け弁護士も入って「水洗化調停委員会」を設けよ。
【市の答弁】
1、水洗化の割合は供用開始人口は平成十四年三月三十一日現在45,608人、水洗化人口40,148人、進捗率は88.3%。3ヶ年を超える区域での対象人口40,312人、水洗化人口は37,253人で進捗率は92.4%。
2、下水道整備は共有道路から接続する。地権や利害のトラブルは関係者で協議してほしい。市にも十分相談してほしい。
障害者奨学金の充実を
南あきら議員は、盲・聾・養護学校で教育を受ける者に通学費支援の増額や高等部通学生へも通学費支援を図れと質問しました。
【市の答弁】
小・中学部の保護者に支援している。養護学級保護者に年六千円、聾・養護学校へは一万二千円で、拡大してほしいと要望がある。交通費の割引では限度があり、実態にあった支援にしていく。
市内すべての小中学校に図書館司書の配置を
子どもたちが読書に親しむようになるためには「豊かな本」「施設整備」そして「専門の司書の配置」と言われています。図書整備費も拡充することも必要です。吉田礼子議員は、今、実施されている専門の司書を市内すべての小中学校に配置し、子どもたちがさらに読書好きになるように努力してはどうかと質問しました。
これに対し答弁でも専門の司書配置の必要性が確認されました。今後、司書配置されるようがんばります。
南部地域にコミュニティーセンターを
吉田礼子議員は、市の南部地域にコミュニティーセンターを設置せよと質問しました。
これに対し、建設見通しはなかなか立てられないようなので、さらに具体化すべくがんばります。
マンション問題について
吉田礼子議員は、マンション内のプレイロットなどへの固定資産税の減免や、その他の問題について各マンション住民にアンケート調査して実態把握せよ。また、専門の相談窓口の設置をと質問しました。
これに対し、固定資産税の減免、アンケート調査や、市の専門相談窓口の設置は確認できませんでしたので、さらに実現に向けてがんばります。
土砂の不法投棄・捨得を許すな!
にわ議員は、日野成田山不動尊跡地の土砂崩落について、二度と起こらないよう、また捨て得を許さない条例は考えられないのか。と追求しました。今年、六月四日の発覚から六月二七日の土砂崩壊まで何を指導し、なぜ未然に止められなかったのか。市民からは「パトロールをしても止められなければ何にもならへん!結局捨得や!」と言う怒りの声がありました。
【市の答弁】
十トンダンプで二十台約百三十立方を積み上げを確認、土砂規制条例に掛からないため府へ連絡、しかし止められなかった。不法投棄即罰則の直罰方式でないので法的に限界がある。捨得になる。
にわ議員は、「国府に法整備せよと要望せよ」と要望しました。
学校の耐震化工事を急げ!
にわ議員は、子どもたちが一日すごし、地域住民の指定避難場所になっている公立小中学校が地震にたえるかどうか分からない実態がある。保育所・学校その他公共施設の耐震化を急げと質問しました。現在市の指定避難場所三十六カ所の内五カ所の体育館が耐震工事でいきていない。来年度予算ですぐにやれと迫りました。
【市の答弁】
平成五年から優先順位をつけ工事している。診断実施率は約四十%、工事完了は、約三十%。いつ工事完了するかはっきりしない。
にわ議員は、「長野小、天野小、加賀田小、西中、長野中の各体育館が未施工、市民の生命に係わる問題、市長はどう考えるのか」と再質問し、市長は、「こども達の生命に係わる大切な問題、百も承知している」と答えるにとどまりました。
介護保険料の市民負担は減額せよ!
来年4月からの介護保険料の改訂で市民負担が重くなります。一方では河内長野市は計画より利用率が低く、基金の積立金が約5億にもなる予定です。
宮本さとし議員は、これ以上市民に負担をかぶせないよう市の姿勢をただしました。
それに対し、市は、サービス利用の抑制とならないよう低所得者に配慮した施策の充実を国に要望すること、基金も視野に入れ保険料が増額にならないよう設定すると回答を得ました。
特別養護老人ホーム 待機者の解消に向けて
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の待機者は単純合計で約660名、精査しても400名を超える待機者がいます。宮本さとし議員は、必要な人がすぐに利用できるよう問題解決を求めました。
それに対し、必要性に準じた入所順位を決める方法への見直しや、在宅介護支援金や給食サービスなどの一般施策も含め在宅介護の充実で待機者の解消に努めたいと回答を得ました。
キックス音楽スタジオ
宮本さとし議員は、キックス音楽スタジオは設備を充実するとともに、学生にとっても利用しやすい料金体系にせよと求めました。
みなさんとご一緒に要望実現
府道加賀田片添線にグリーンベルト設置
道幅が狭く、子どもたちの通学時に大変危険な状態の府道加賀田片添線にグリーンベルトが設置されました。
これまでも議会で取り上げてきたもので、地元住民のみなさんからも630筆の署名を添えて設置の要望が出されていたものです。
大矢船中町バス停の屋根の穴あきが改修
大矢船中町の三日市町駅方面行きバス停の屋根に穴が開いており、住民の方より修理の要望が出されていました。さっそく市に働きかけ改修されました。
1.長野県知事選挙に見られるような地方政治の大きな変化について市長の所感を聞く。
2.住民基本台帳ネットワークシステムについて。
(1)個人情報が漏れ、不正に利用されるのではないかと多くの市民が不安を持っているが、市民から住民票コードの通知を拒否されたらどうするのか。
(2)住民に11桁の番号を付け管理することに国民の合意はなく、多くの自治体から批判があがっている。市民の個人情報を守るために市独自の個人情報保護条例を作れ。
(3)漏洩のおそれが有れば直ちにネットワークを切断せよ。
3.医療制度改悪による大幅な住民負担増は許されない。市民の健康とくらしを守る施策を実施せよ。
4.学童保育の充実について。
5.障害者施設の市の支援策について。
6.緑ヶ丘南町に隣接する「残土の山」に関して「行政処分取り消し訴訟」が出されているが、市の対応について聞く。
7.新図書館、寺ヶ池プール、モックルバスなど、新しい施策の評価と改善点について。
8.来年度予算編成は福祉・教育を優先せよ。
(1)お年寄りのバス利用権の拡充
(2)介護保険の充実
(3)就学前までの医療費無料化
(4)小学校の全教室へのクーラー設置
(5)30人学級の早期実施
9.交通混雑を解消せよ。
(1)外環上原町から小山田までの都市計画道路大阪河内長野線の早期開通
(2)小山田口交差点から南貴望ヶ丘までの道路拡幅と側溝に溝蓋を
(3)貴望ヶ丘入口交差点の貴望ヶ丘側から千代田台への右折信号の設置を
1.日野成田山不動尊跡地の土砂崩落について、二度と起こらないような処置を考えよ。
2.保育所、学校その他公共施設の耐震化を急げ。特に学校耐震化を急げ。
1.公共工事の材料単価について。
2.市独自の高校・大学などへの入学金融史制度の創設を。
3.青年が待ち望んでいるスポーツパークについて。
1.来年からの介護保険事業計画の改定で市民に負担をかぶせるな。
2.キックス音楽スタジオの設備を充実し、若者が利用しやすい料金にせよ。
1.市内すべての小・中学校図書室に専門司書教諭を配置せよ。
2.南部地域にコミュニティーセンターの建設を。
3.マンション問題について、プレイロットなどへの固定資産税の減免など実態を調査せよ。
また、専門の相談窓口の設置を。
1.障害者奨学金の充実を。
2.下水道の普及・促進のため、民事上の問題解決の取り組みを聞く。
3.災害、事故などから住民の命と財産を守れ。
9月議会日程表 | ||||
2日 | 月 | 午後1時〜 | 本会議 | 全議員 |
11日 | 水 | 午前10時〜 | 本会議(代表質問) | だばなか |
12日 | 木 | 午前10時〜 | 本会議(個人質問) | かどの、南、吉田、にわ、宮本 |
13日 | 金 | 午前10時〜 | 福祉教育常任委員会 | 南、にわ |
17日 | 火 | 午前10時〜 | 都市環境経済常任委員会 | かどの、宮本 |
18日 | 水 | 午前10時〜 | 総務常任委員会 | だばなか、吉田 |
20日 | 金 | 午後1時〜 | 本会議 | 全議員 |